現代京都における死に関する宗教的象徴(シンボリズム)と境界的(リミナルな)空間
Project/Area Number |
10F00755
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Cultural anthropology/Folklore
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 雅一 京都大学, 人文科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DEANTONI Andrea. 京都大学, 人文科学研究所, 外国人特別研究員
DE ANTONI A. 京都大学, 人文科学研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 心霊スポット / スピリチュアリティ / 体験 / モノの人類学 / 関係性 / 観光 / 死 / 場所 / 文化人類学 / アクターネットワーク / ダークツーリズム / アイデンティティ |
Research Abstract |
本研究は「現代の京都における死に関する宗教的象徴(シンボリズム)と境界的(リミナルな)空間」を検討することである。 本年度に本研究は調査上でのデータ収集と参考研究に基づき進んだ。調査上でのデータ収集は次の三点に注目した: (1)「京都怪談夜バス」観光ツアーで参与観察(7月-9月) (2)それが訪れる心霊スポットと言われている場所での調査 (3)インターネットと雑誌における「心霊スポット」についての語分析とその噂の広まり方の検討 (1)ツアーに参加した上で、ツアーの構築戦略に注目し、その実践と関わっている業者、ガイドさん、そして観光客に対するインタービューを行った。観光客の中でMixiの「心霊スポット」やオカルト等に関するコミュニティに参加している方々が多いと理解した上で、Mixi上でも調査とインタービューを行った。さらに同コミュニティが準備するイベントにも参加し、参与観察によるデータ収集を行った。 (2)「心霊スポット」のローカルな歴史を調べた後、居住者にインタービューを行った結果、彼らの記憶とアイデンティティ構築過程、彼らの「心霊スポット」という語に対する認識を検討した。また、京都の不動産業者に対するインタービューによって、その地域のイメージと「心霊スポット」の噂における地域の経済(主に土地の値段)に対する影響を検討した。 (3)専門雑誌における京都の「心霊ポット」に対する語の分析を行った。それに、専用ソフトウエアーを用い、インターネット(ウェブサイト、Wikipedia、SNS等)における「心霊スポット」の噂の構築過程・広まり方、それによって起きる抵抗を検討した。 参考研究によって、観光学と人類学に注目し、上記のデータに基づき、理論的なアプローチを検討した。主に、モノの人類学という新たな理論的なアプローチに基づき、「心霊スポット」に関わる人たちの体験に注目し、それの関係性上での構築過程を分析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最初的に調査に難儀があったが、時間がたてばたつほど、思った以上に様々な貴重な情報を収集が出来る様になった。ただし、主に居住者が地域のイメージ被害を恐れ、あまり話しない結果、研究が「当初の計画以上に進展している」と言えない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究は、一方でプログラミングの能力を高め、インターネット調査を続け、噂の広まり方に注目することにする予定である。他方で、まだ「心霊スポット」の居住者と不動業者に対するインタービューをすることによって、ローカルな経済に対する「心霊スポット」の噂の影響に注目する予定である。そして、幽霊に関する個人的な体験に注目し、ライフストーリーの側面でもその体験を明らかにしたい。 現在、観光学に関する論文も、インターネットにおける噂の広まり方についての論文も書いている途中であるが、今後本を出版することを検討している。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)