冷戦終結後のコーカサスにおける「新しい戦争」とその「管理」
| Project/Area Number |
10J00157
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| Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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| Allocation Type | Single-year Grants |
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| Section | 国内 |
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| Research Field |
International relations
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| Research Institution | The University of Tokyo |
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Principal Investigator |
富樫 耕介 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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| Project Period (FY) |
2010 – 2011
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| Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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| Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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| Keywords | 民族紛争 / チェチェン紛争 / コーカサス / 「新しい戦争」 / マスハドフ政権 / 国家の解体 / 平和構築 / 未承認国家 / 新しい戦争 |
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| Research Abstract |
最終年度は、1、資料収集の継続と収集した資料の分析、2、これまでの研究に取組む過程で生じた課題の克服、3、研究成果の公開に取組んだ。1については、昨年度の現地資料調査にて入手した資料の分析を進め、既存の先行研究ではあまり注目されていない1997-99年のチェチェン共和国の動向をマスハドブ政権の平和定着の試みという観点から明らかにする作業に取組んだ。またチェチェン紛争などコーカサスの紛争に関わる文献や紛争研究、未承認国家研究に関わる文献などを広く収集し、こうした文献の分析を通して比較や理論の観点からチェチェン紛争やコーカサスの紛争を捉え直す試みを行った。
2については、記述のように本研究はチェチェン紛争を中心に位置づけ、他の紛争との比較や紛争研究からの理論的知見を用いた分析に取組んで来たわけだが、理論からの考察では紛争要因研究や平和構築研究からのアプローチが「紛争再発をいかに理解するのか」という事になると本稿の分析対象とあまり噛み合ないように感じた。そこで、本年は紛争研究の中でも特に紛争移行過程に着目した研究に理論的アプローチをシフトし、チェチェン紛争がなぜ再発してしまったのかという要因を考察する事に取組んだ。
3については、昨年度に中心的に取組んだ未承認国家と平和構築をめぐる問題について『国際政治』第165号に投稿し掲載された。本論は、未承認国家問題をチェチェンという事例から、あるいは旧ソ連や旧ユーゴの事例も視野に入れつつ理論的に考察し、問題提起をした論文であり、一定の意義があろう。もう一つは、ソ連の解体過程で生じたコーカサスの紛争について、比較の観点から紛争の起源・経緯・結果をコンパクトにまとめる作業に取組んでおり、これはもうすぐ刊行予定である。最終年度に曲がりなりにも冷戦終結後のコーカサスにおける「新しい戦争」についてまとめる作業が終わったのは一定の意義があろう。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最終年度に曲がりなりにも冷戦終結後のコーカサスにおける「新しい戦争」についてまとめる作業が終わり、これらをまとめた研究成果が近いうちに刊行予定であるため
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| Strategy for Future Research Activity |
冷戦終結後の他地域の紛争との比較という観点や未承認国家、あるいは紛争移行など昨今の国際関係論で注目されている観点からチェチェン紛争やコーカサスの紛争を捉え直す試みは、今後も継続して行っていく必要を強く感じている。特に紛争移行過程における考察については、紛争再発研究の知見を必要とするが、この分野における欧米圏の研究は今まさに精力的に取組まれているので、これらの文献を引き続きサーベイする作業も継続する必要があろう、
1997-99年のチェチェンにわけるマスハドブ政権の平和定着の試みとそれが頓挫した要因の多角的検討については今後も継続し、研究成果にまとめるつもりである。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)
