Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究は、カメルーン共和国・ベヌエ国立公園地域を主な調査地とし、「持続可能性」を基盤としたスポーツハンティングと地域住民の生活実践の両立および、「人と野生動物の共存関係の構築」に対する学問的貢献と具体的提言を探求することを研究目的とした。最終年度にあたる平成24年度は、以下の二点を大きな目標として研究活動を進めた。つまり、第一に補完的フィールドワークの実施、第二にこれまでの研究成果の具現化である。第一の補完的フィールドワークについて、科研費の使用状況および時間的拘束のため、アフリカ・カメルーンおよびタンザニアでのフィールドワークをおこなうことはできなかったが、比較調査地とした北海道・占冠村において、2013年2月の一ヶ月間、フィールドワークをおこなった。そこでは、猟区を基盤とした野生動物保全管理に揺れる地域社会の姿を把握することができた。アフリカの事例と比較し、今後、論文執筆および学会発表による研究成果の結実を目指す。第二に、研究成果について、これまでのアフリカでのフィールドワークおよび文献研究の成果として、国際学会での発表1件、国内学会・研究会での発表を3件おこなった。また、これまでの研究の一区切りとして、単著を勁草書房より刊行した。本書は、国内初のスポーツハンティングに関する著書として、関係学界にてすでに多くの注目を集めている。3年間にわたる本研究の総括として、まずフィールドワークについて、資金および時間的制約によりカメルーンおよびタンザニアでの十分な調査をおこなうことが難しかった点はあるものの、北海道での調査を開始し、比較事例のレベルにまで達することができた。つぎに、成果発表について、単著の刊行および国際学会誌の掲載が主な成果である。また、Society and Natural Resourcesやヒトと動物の関係学会などの国内外の学会で学術的交流を深めることができた。こうした研究活動をさらに進め、我が国における.学術研究および現実社会に寄与したいと考える.
All 2013 2012 2011 2010 Other
All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (9 results) Book (3 results) Remarks (4 results)
Wildlife Forum
Volume: 16・2 Pages: 26-27
110009418710
FACTS Report
Volume: 12
Society and Natural Resources
Volume: 24 印刷中(掲載確定)
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/cgi-bin/CameroonFS/wiki.cgi?page=%B0%C2%C5%C4%BE%CF%BF%CD
http://fieldpet_aacore.jp/wiki/%E5%B8%A9%E7%94%A8%E8%80%85%E5%AE%89%E7%94%B0%E7%AB%A0%E4%Ba%BA