Project/Area Number |
10J02900
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
須永 恵美子 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2010 – 2012
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | 各国文学 / 文学批評・文学理論 / 南アジア / イスラーム / 地域研究 / その他の各国文学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、南アジアにおけるウルドゥー語出版を軸としながら、この地域のイスラームの社会的実態を研究し、ウルドゥー語で表現される南アジアのイスラーム認識を解明することである。本年度は、昨年度から継続してウルドゥー語出版に関する研究を遂行するとともに、ウルドゥー語と宗教書に関するより詳細な研究を行った。具体的には、パキスタンの著名な思想家サイイド・アブルアーラー・マウドゥーディーの宗教書『イスラームの理解』(全6巻)における、議論展開の構造的把握に取り組んだ。これらの成果をイラクのバイトゥル・ヒクマ研究所に対して発表した上で英語論文にまとめ、雑誌『イスラーム地域研究』に投稿した。 海外調査に関しては、パキスタンとイギリスでの調査を行った。パキスタンでは、昨年度から継続して、南アジアにおける出版拠点であるカラーチーやラーホールを訪問し、ウルドゥー語を中心としたパキスタン諸地域言語の資料を収集した。また、ラーホールでは、マウドゥーディーが1941年に創設した宗教政党ジャマーアテ・イスラーミーを訪問し、インタビュー調査などを行った。この際、昨年度までに形成してきたラーホールのガバメント・カレッジ、パンジャーブ大学ウルドゥー語学部などの人脈が活用された。イギリスでは、マウドゥーディーの元側近であり、イスラーム経済研究の第一人者でもあるフルスィード・アフマド教授が創設した研究施設マークフィールド高等教育研究所を訪れ、ウルドゥー語書籍の収集状況や、研究動向を調査した。
|