Project/Area Number |
10J03018
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied biochemistry
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 佳亮 東北大学, 大学院・農学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2010 – 2012
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | オキシトシン受容体 / アデノ随伴ウイルスベクター / 母性行動 / 体温調節 / オプトジェネティクス / アデノ随伴ウイルス / 体温調節能 / Cre/LoxPシステム / 育児行動 / 社会行動 |
Research Abstract |
本年度は、オキシトシン受容体(OXTR)の担う機能のうち、母性行動・社会識別行動・体温調節を制御する脳領域を明らかにすることを目的とした。その実現のため、Oxtr-floxedマウスとAAV-Creベクターにより脳領域特異的なOXTR欠損マウスを作成後、各試験に供し、表現型を観察した。この結果、昨年までのOxtr欠損マウスとAAV-Oxtrベクターを用いた研究と合わせ、生理機能や社会行動を制御するOXTRが発現する脳領域を明らかにした。 さらに、より限定的な、ニューロン種特異的な可視化・活性化/抑制化のため、Cre組換え酵素依存的に導入遺伝子が発現する実験系を構築した。特に、オプトジェネティクスによるニューロンの活性化を可能とする、Cre依存的チャネルロドプシン発現AAVベクターを作製し、実用化にこぎつけた。 現在当研究室で開発中のOxtr-Creマウスと組み合わせて使用することで、OXTR発現ニューロン特異的な刺激が可能となった。 以上の結果は、広範囲にわたって発現しているOXTRの脳領域特異的な機能を明らかにしたものであり、OXTRのより詳細な理解につながった。OXT/OXTRについては現在精神疾患の治療ターゲットの1つとして考えられており、脳領域特異的な機能を明らかにすることは、候補医薬品の作用メカニズム解明等にもつながる。また、オプトジェネティクスについては、OXTR発現ニューロンの刺激による行動制御の可能性につながる成果である。
|
Report
(3 results)
Research Products
(21 results)