Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Research Abstract |
本研究の目的は,モバイル環境におけるWeb検索を支援することである.従来のPCで行っていたWeb検索と異なり,モバイル端末はいつでもどこでも持ち運ぶため,多様な状況で検索を行うと考えられる.モバイル端末の画面サイズや入力デバイス等の物理的な制限,また検索を行う状況の変化は,ユーザの情報要求,検索行動に影響を与えると考えられる. そこで,効果的なモバイルWeb検索システムの設計を目的として,モバイルユーザの情報要求と検索行動に関する調査を行った.実験の結果から,以下に挙げる知見を得られた.1)検索を行う場所は,ユーザが検索に成功したと思うかどうかに強く影響を与える.2)ユーザの検索行動は,情報要求だけでなく,検索を行う場所にも影響を受ける. 本研究は,ユーザが作成するクエリや選択する検索結果のパターンがユーザの置かれているコンテキストにどのように影響を調査している点で意義があり,今後,コンテキストアウェアなモバイルWeb検索システムを設計する上で非常に重要な知見が得られた. また本研究では,複数人のモバイル端末を用いた協調Web検索のための情報共有を容易にする機能の実装を行った.モバイル端末を用いた協調検索では,画面サイズが小さいためユーザ同士が近くにいるにも関わらず何を検索しているのかわからない,情報共有のために画面を見せ合うのが煩わしいといった問題がある. そこで本研究では,協調検索における情報共有を支援するシステムとして,ブックマークを共有する,検索履歴を共有する,リンク先ページを他の端末で閲覧する,閲覧中のページを共有する機能等を提案した.評価実験の結果,1)後からの情報共有を支援する機能(ブックマーク共有)より,その場での割り込みを使ったインタラクション(閲覧ページ共有機能)の方が好まれる.2)グループ内での他のユーザの行動を把握できることが広範な探索および満足度の向上につながることを確認した.
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