Project/Area Number |
10J06127
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
植物分子生物・生理学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
丹羽 優喜 京都大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2010 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | シロイヌナズナ / 花成 / 側芽 / FT / BRC1 / TCP転写因子 |
Research Abstract |
側枝の発達制御は、植物体の形を決め、光資源の獲得や種子生産の場の拡大と、利用可能な栄養とのバランスを取る上で重要な要素である。シロイヌナズナにおいて、TCP転写因子群に属するBRANCHED1(BRC1)は、側枝の発達・伸長を抑制することが知られている。一方で、FT蛋白質は花成刺激伝達物質フロリゲンとして働き、頂芽メリステムの成長相転換を引き起こしている。これまでの研究で、酵母ツーハイブリット法およびBiFC法により、BRC1とFTが蛋白質問相互作用する事を示している。さらに、BRC1は側芽分裂組織の相転換を制御し、側枝の発達を抑制している可能性が示唆されていた。本年度は、pull-down法を用いて、FTとBRC1蛋白質の相互作用をin vitroにおいて確認した。さらに、―アミノ酸置換型FT蛋白質を用いた酵母ツーハイブリッド法により、BRC1との相互作用には14-3-3蛋白質を必要としないことを明らかにした。また、FDプロモーターを用いて、茎頂分裂組織においてBRC1を異所発現させると、花成時期を遅らせることができることを示した。これまでの研究成果と総合し、側芽において発現したBRC1蛋白質がFT蛋白質と相互作用することによってそのフロリゲン活性を抑制し、側芽メリステムの相転換を頂芽メリステムとは独立に制御しているというモデルを構築した。以上の結果を投稿論文としてまとめ、採録が決定している(Niwa et al., Plant Cell, in press)。
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