ACサーボモータの高速応答化のための新しいインバータ制御法の開発研究
Project/Area Number |
10J09839
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
電力工学・電力変換・電気機器
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
高橋 健治 長岡技術科学大学, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ACサーボモータ / PWMインバータ / 過変調 / 電圧飽和 / 埋込型永久磁石同期モータ / アンチワインドアップ制御 |
Research Abstract |
現在,日本の総電力の約4割に相当する莫大な電力が産業用途のモータによって消費されていると言われている。近年のエネルギー問題や環境問題に起因して,産業用途向けの可変速モータ駆動システムの高性能化,高効率化が強く望まれている。 代表者らは安定・高効率・高速応答なACモータ駆動システムを実現するために,その電源装置であるPWMインバータに着目し,研究を行ってきた。平成23年度は,「埋込型永久磁石同期モータ(IPMSM)のd軸電圧を優先した新しい過変調方式」,「IPMSMの加速トルクを考慮したd軸電圧優先型インバータ混合変調方式」などに関する研究開発を行った。IPMSMは高効率かつ高トルク密度なモータとして近年注目を集めているが,反面,トルク脈動が大きいという問題点がある。このトルク脈動を抑圧して安定かつ高速にIPMSMを制御することは,産業的に大きな意義がある。代表者らの提案する手法は,インバータ電圧が不足するような極めて厳しい条件でモータを動作させた場合に頻発するワインドアップ現象とそれに起因する振動現象を効果的に抑圧し,安定な電流・トルク応答を実現するだけでなく,モータの動作条件に応じて出力電圧を適切に変化させることで,同時に高速な速度過渡応答と小さい全電流歪を容易に両立するものである。 上記の研究は実用的で高性能な各種ACモータの制御システムの実現に役立つというだけでなく,地球温暖化やエネルギー問題に貢献し,次世代のパワーエレクトロニクス分野・モーションコントロール分野のさらなる応用や発展が期待できる。
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Report
(2 results)
Research Products
(19 results)