Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Research Abstract |
本研究の研究目的(A)個人の主観性に着目したスキル系ノウハウの分析・抽出に関する技術開発に対して,ワイヤレスセンサを組み合わせたWebベースの観測インタフェースを用いて,スキルのデータを蓄積・解析可能なシステムを構築した.これにより,様々な運動者が持つ動作の意図や意識する動作特徴の情報を容易に遠隔から観測でき,また,いつでもどこでも運動者へリアルタイムにフィードバックすることが可能となった.また,ノウハウの分析・抽出には,Webのファイル蓄積機能に連動した解析モジュールを開発し,必要に応じて過去のデータと同期させて比較することが可能となった.このため,運動者の主観性を柔軟に扱える環境が実現された.研究目的(B)スキル習得における個人の意図や意識を表現する手法として,センサから得られる情報を明示的に視覚化するインタフェースを開発した.また,リアルタイム性が要求される際には,光や音によってフィードバックする枠組みを開発した.これにより,一定の時間を要するトレーニングに対しては,過去を深く振り返った計画を立てることが可能となり,また,瞬間的なスキルには,改善動作を意識するタイミングや方向性を認識することが容易となり,訓練の効率がさらに高まった.研究目的(C)集団における主観性に着目したスキル伝播の実践的検証に関しては,訓練の目的に応じて,集団での同期的訓練,集団での非同期的訓練の2つの形態を取り扱った.検証の中で,主観性に着目したスキル伝播の様子を運動者自身にも明らかになる形で表現し,暗黙的なスキルの伝播支援の一端を実現した.
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