14族典型元素と6族遷移金属間の結合形成反応に関する研究
Project/Area Number |
11120217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
伊藤 卓 横浜国立大学, 工学部, 教授 (50016721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湊 盟 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (40239306)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | モリブデン / モリブデン-ケイ素結合 / モリブデン-ゲルマニウム結合 / 二酸化炭素 / 5座配位子 / 3座配位子 / イソシアニド錯体 / ヒドリド錯体 |
Research Abstract |
モリブデンのテトラヒドリド錯体[MoH_4(Ph_2PCH_2CH_2PPh_2)_2](1)とアリールシラン類とをトルエン中還流下で反応させると、P^〜P^〜Si^〜P^〜P骨核からなる5座配位子を有する新規トリヒドリドモリブデン錯体[MoH_3{[Ph_2PCH_2CH_2P(Ph)-C_6H_4-o]_2(Ar)Si-P,P,P,P,Si}](2)を生成することを先に見だしている。この新規錯体は二酸化炭素との反応で、2とギ酸との反応で生ずる単座配位のホルマト錯体と同じ生成物が得られることから、モリブデン-水素結合への二酸化炭素の挿入反応が起こっていることが確かめられた。さらに、錯体2とイソシアニドとの反応により、やはり5座配位子の骨格を保持したままで新規イソシアニド錯体の生成が確認された。一方、ヒドリド錯体1とフェニルゲルマン類との反応を検討した。この場合も、ケイ素の場合と同様な反応が進行し、P〜P〜Ge〜P〜Pの骨格を有する5座配位子の配位した錯体[MoH_3{[Ph_2PCH_2CH_2P(Ph)-C_6H_4-o]_2(Ar)Ge-P,P,P,P,Si}](3)が得られた。興味深いことに、二級のゲルマンを反応に供した場合にも同じ5座配位錯体3が生成した。相当するケイ素化合物の場合にはP〜P〜Si骨格からなる3座配位錯体を生じたことと対比して、この結果は、ゲルマニウムとケイ素の反応性の違いを示唆するものとして、格別興味が持たれる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)