DNA―多糖複合体による生体分子及び細胞の機能制御
Project/Area Number |
11121202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
西 則雄 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (70001857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野水 基義 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (00311522)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | DNA / 多糖 / 生体分子 / 細胞 / 機能制御 / アルギン酸 / キトサン / 内分泌撹乱化学物質 |
Research Abstract |
天然多糖であるアルギン酸は、エッグボックスと呼ばれる構造の中に金属イオンを取り込んで、強固な構造をつくるため、アルギン酸の二価金属凝固によるゲル化を利用して、フィルムなどの成形が可能となる。我々はこの方法を用いて、アルギン酸とDNAよりなる水不溶性の複合素材を容易に調整する方法を見出した。これまで、このDNA-多糖複合体を高度機能性素材として、たとえば抗DNA抗体検出用素材や抗菌性物質徐放性材料として利用する研究を行ってきた。本研究では、このDNA-アルギン酸系にDNA-キトサン系複合体等を加え、次の研究を推進した。 (1)内分泌撹乱化学物質除去素材の開発:DNA-アルギン酸素材や、UV照射によりセルロース不織布にDNAを結合させた素材が、ベンゾピレン以外にも、現在問題になっている環境ホルモン類をどの程度捕捉する能力があるか調べ、平面構造をとるダイオキシン、PCB等につき好結果を得た。 (3)外科手術用二層式フィルムの研究:細胞特異的な接着作用を有する止血用のDNA-キトサン機能性二重膜につき研究を進めた。 (2)抗菌性材の開発:DNA-アルギン酸に加え紫外線照射法によりDNAをセルロース不織布に結合させ、これに銀イオンを配位させることにより抗菌性材を開発した。 (4)医療用接着剤の研究:DNA-キトサン系、あるいはアルギン酸-キトサン系の、生体高分子ポリイオンコンプレックス形成を利用した、止血用の医療用接着剤の研究を進めた。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)