リポソーム封入癌関連ペプチドと抗CD40抗体投与で誘導されるCTLの抗腫癌効果
Project/Area Number |
11140203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
小笠原 一誠 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20169163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野江 和則 北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (40002117)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | 腫瘍関連抗原 / ペプチド / CTL / 抗CD40抗体 / 抗CTLA-4抗体 / RL♂1 |
Research Abstract |
1)RL♂1由来の腫瘍関連抗原(TAA)ペプチド(pRL1a、IPGLPLSL)をリポソーム(phosphatidylserine:phosphatidylcholine=3:7)に入れて抗CD40抗体(50μg/mouse)及び抗CTLA-4抗体(50μg/mouse)と同時にBalb/cマウスの皮下に投与後、腫瘍細胞RL♂1を移植し、腫瘍の拒絶実験を行った。その結果、リポソーム封入pRL1aと抗CD40抗体またはリポソーム封入pRLlaと抗CTLA-4抗体投与では、それぞれ約40%に腫瘍拒絶が見られた。これに対して、リポソーム封入pRL1aと抗CD40+CTLA-4抗体投与では100%の腫瘍拒絶が認められた。 2)計測可能な直径5mm以上になったRL♂1を有するマウスに数回免疫し、腫瘍の拒絶の有無を検討した。その結果、リポソーム封入pRL1aと抗CD40+CTLA-4抗体投与により生存期間は有意に延長したが、完全な腫瘍拒絶には至らなかった。 3)抗NK1.1抗体をマウスに投与して、NK細胞およびNKT細胞を除いた後にRL♂1を移植すると腫瘍の増殖は早くなった。NK細胞およびNKT細胞は、invivoではCTL抑制よりも腫瘍抑制としての機能が結果的には強くでる可能性が示唆された。以上のことを踏まえて、次の段階ではRL♂1から分泌されるTGF-βを抑制することにより、CTLの機能をより強くし、大きくなった腫瘍を拒絶する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)