Project/Area Number |
11164219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
月村 辰雄 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50143342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦 一章 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (90203596)
葛西 康徳 新潟大学, 法学部, 教授 (80114437)
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Project Period (FY) |
1999 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥11,000,000 (Direct Cost: ¥11,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | レトリック / 教育 / 古典 / ディセルタシオン / エクスプリカシオン・ド・テクスト / コレージュ / ラテン語 / 文学史 / 教育史 / イエズス会 / キケロ派 / ペリオド文 / 例証のレトリック / ディアレクティック / 古典教育 / 大学 |
Research Abstract |
本年度は研究対象をもっぱら近世・近代のフランスにおけるレトリック教育、とりわけディセルタシオン(論文作成)とエクスプリカシオン・ド・テクスト(テクスト購読法)という二つの主要教育メソッドの展開の過程に焦点を絞って研究を進めた。ディセルタシオンは18世紀半ばのパリ大学の教授資格試験から採用されたディスクール形式で、スコラ学の論述形式の近代版といえる。初め哲学の問題が扱われたが,19世紀以降は順次ラテン文学,フランス文学研究の問題の解答形式ともなり,正-友-合という論旨の展開が義務付けられて現在に及ぶ。一方、エクスプリカシオン・ド・テクストは、初めはルネサンス期の古典語購読の方法として出発し,17〜18世紀には主としてイエズス会のコレージュでラテン語購読の方法として精錬され,次いで19世紀にはフランス語古典の解説法として発展する。ひとつひとつの語釈,難語解,構文説明,その部分の著作全体における意味,またその著作の著作家において占める意義,さらには時代との関係という具合に,1節から始まって文学史にまで話が及ぶスタイルが確立するのは1880年代である。
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