Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 純 静岡大学, 教育学部, 助教授 (70281722)
武田 義明 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (90155028)
蛯名 邦禎 神戸大学, 発達科学部, 教授 (50151999)
中山 迅 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (90237470)
村山 功 静岡大学, 教育学部, 助教授 (40210067)
野上 智行 神戸大学, 学長 (80127688)
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Budget Amount *help |
¥13,500,000 (Direct Cost: ¥13,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2000: ¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥7,300,000 (Direct Cost: ¥7,300,000)
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Research Abstract |
本研究では,小学校におけるCSCLベースのクロスカリキュラム的な理科の単元をデザインした。デザインされた単元は,6つであった。それらは,動物図鑑,身の回りの環境,燃焼,水溶液の性質,生命の誕生,溶解であった。CSCLシステムとしては,SCILEの第二世代のWeb knowledge Forumを利用した。利用に際しては,Web Knowledge Forumを日本語化した。Web Knowledge Forumは,学習者の考えをテキストやグラフィックスで表現できる「ノート」と呼ばれる形式に外化することで,彼らの協調的な知識の構築を支援するデータベースシステムである。このデータベースの構造は,学習者に知識の発展とともに,複雑な科学的な現象の概念的な理解を深める機会を与えるものである。 すべての実験授業において,Web knowledge Forumは,オンラインコミュニケーションやリフレクションの道具として,インターフェイスを実験毎に機能拡張しながら使用された。拡張の特徴としては,学習者の異なった仮説をグラフィカルな図上に配置し,その仮説の部分をクリックするとノートのジャンプするようにした。次に,サブウインドウを作成し,そこで学習の履歴や図,授業のビデオなどを提供した。さらには,学習者が学習活動をモニターできるようにWeb knowledge Forumウインドウの右のコラムに学習目標を明示するようにカスタマイズした。 6つの実験授業の比較分析から,学習者における知識の社会的な構成を通した科学的な活動が次第に促進されたことがわかった。また,研究期間の3年目においては,教師と研究者は,良好なデザイン・コミュニティを構成することに成功した。
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