ShearStress存在下における癌細胞着床現象の動的解析
Project/Area Number |
11671154
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
General surgery
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
河村 裕 東大, 医学部附属病院, 助手 (80301109)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深川 剛生 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60313152)
北山 丈二 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (20251308)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
|
Keywords | 転移 / 接着 / Shear Stress / カレクチン / インテグリン |
Research Abstract |
血中癌細胞が標的臓器の血管床に着床する現象は、癌の転移上最も重要なステップの一つと考えられ、この過程に関与する接着分子について多くの基礎研究がなされてきた。しかし、従来の研究方法は、静置状態、あるいは反応系に水平方向への回転を加えた状態で癌細胞の接着を測定する接着実験を基準にしているため、血流によるShear Stressの存在が十分に考慮されていない。そこで、本研究では、特製のFlow Chamberを用い、流れの存在する状態で、癌細胞と様々な基質とのinteractionを解析し、以下の知見を得た。 1.大腸がん細胞は、1.5dyn/cm2以下の状況で、プラスチックにコートしたラミニン上に接着し、その接着は、a6b1インテグリンに対する抗体で部分的に阻害された。 2.ラミニン上に培養したヒト臍帯由来の血管内皮細胞に対する接着は、TNF刺激によってやや増加したが、細胞間に露出したラミニンに対する接着細胞の数と比較すると明らかに少なかった。 3.E-Selectin,P-Selectinに対する大腸がん細胞の接着は、好中球と比べやや低下していた。また、Rollingの様式も好中球と比べ明らかに不整であり、一部のがん細胞は完全に停まった形の接着(arrest)を形成した。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)