小眼球症関連転写因子による細胞分化と形質発現の制御機構
Project/Area Number |
11770070
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
安元 研一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90241629)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | tyrosinase / gene expression / microphthalmia / MITF / transcriptional regulation / TRP-2 / LEF-1 / Wnt / melanin / Waardenburg syndrome |
Research Abstract |
前年度の成果を引き継ぎ以下の目的について研究を進めた。 1.MITF遺伝子のM型プロモーターの制御機構の解析。 神経堤細胞からメラノサイトへの分化過程において、MITF遺伝子のM型プロモーターの発現をWntシグナルが制御している事を見出した。まず、Wnt-3aによってMITF-Mの発現が誘導される事を明らかにした。さらに、Wntシグナルに応じて機能する転写因子LEF-1がM型プロモーターの標的配列に特異的に結合し転写を上昇させる事を見出して報告した。さらにM型プコモーターの上流-15kb付近にメラノサイトにおける発現に重要な機能を持つ領域を同定し、その領域に機能する因子について解析を行った(投稿準備中)。 2.メラノブラストマーカーであるTRP-2遺伝子の発現制御機構の解析。 TRP-2遺伝子のプロモーターに存在する色素細胞特異的な発現に機能する領域DDE1の解析を行った。DDE1にはメラニン産生細胞に特異的な転写因子が複数結合する事を明らかにした。そしてHMG boxを持つ転写因子とEtsファミリーに属する転写因子がその結合因子である事を報告している 3.RPEにおけるMITFの標的遺伝子の単離 RPEにおいてMITFの野生型と変異型を構成的に発現させた培養RPEを作成し、cDNAサブトラタショシ法によるMITFの標的遺伝子の単離を試みた。サブトラクション後のcDNAでは構成的に発現している遺伝子は除かれている事を確認し、その後発現量に差のあるcDNAクローンを探索した。この研究は現在も継続中であり、既にいくつかのクローンについては解析を行うとともにさらにクローンの単離を進めている。
|
Report
(2 results)
Research Products
(11 results)