遺伝子銃を用いたマラリアMSP-1遺伝子によるDNAワクチン及びワクチン抗原同定
Project/Area Number |
11770131
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
寄生虫学(含医用動物学)
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
酒井 徹 徳島大学, 医学部, 助手 (40274196)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | DNAワクチン / SERA / MSP-1 / マラリア / IL-12 / 遺伝子銃 |
Research Abstract |
これまで我々はマラリアワクチン候補蛋白の一つであるSERA(Serine repeat antigen)遺伝子を用いDNAワクチンの研究を行ってきた。その結果、サイトカイン遺伝子共導入によりSERA特異的抗体の誘導増強及びその制御が可能であることを見いだした。本研究ではマラリア致死株を用いTh1誘導性サイトカインであるIL-12DNAをMerozoite surface protein1(MSP-1)DNAと組合わせワクチネーションを施しマラリア致死感染に対する防御効果及びそのエフェクター機構について検討を行った。 MSP-1DNAとIL-12DNAを共導入しマウスに免疫することによりMSP-1DNA単独免疫に比べMSP-1特異的IgG2aレベルが上昇し、さらにin vitroのサイトカイン産生においてもIFN-γ及びIL-2産生が上昇していた。これらDNA免疫マウスにマウスマラリア致死株(Plasmodium yoelii17XL)を感染したところMSP-1DNA免疫を施したマウスにおいては完全には致死感染を防御できなかったが、MSP-1とIL-12のコンビネーションDNA免疫を施したマウスにおいてはほぼ完全に致死感染が防御できた。さらにその感染防御のエフェクター細胞について検討を行ったところ、この防御免疫にはCD4^+T及びCD8^+T細胞の両者が関与しており又サイトカインとしてはIFN-γが防御に必須であった。以上の結果よりIL-12遺伝子の共導入はマラリアDNAワクチンの防御効果を高める有効なアジュバント遺伝子であることが示された。
|
Report
(2 results)
Research Products
(9 results)