Project/Area Number |
11770375
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
八島 正明 日本医科大学, 医学部, 助手 (00247016)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 心室細動 / 光学的マッピング / 除細動閾値 |
Research Abstract |
心室細動中の心筋を除細動する場合その閾値は様々な条件に影響される。本研究では犬の右室切り出し標本を用い光学的マッピングの手法により心筋興奮量を定量化し直流通電による除細動閾値における至適時期を推定する事を目的とした。平成11年度においては実験システムの構築と予備実験を行い、光学的マッピングに必要なパラメーターの設定を行った。本年度はまず、予備実験結果の詳細な検討を行ったところ、マッピングに際しハロゲン光源ではデーターのばらつきが大きいことが判明した。そこで、光源をレーザー光源に変更し、さらに記録速度を2msecに変更する必要があった。この条件で一時実験動物を家兎に変更し、心室細動中の興奮心筋量の定量化を再試行した。Di-4-ANEPESを蛍光色素として用い、DAMによって心筋収縮を停止した上で心尖部より刺激間隔220msecで頻回刺激を施行。10msecずつ刺激間隔を短縮し、心室細動が誘発されるまで繰り返した。心室細動は、短いときで2-4秒間、長いときは20分以上持続した。これをCCDカメラを用いて記録し、得られた画像データーを解析ソフトウェア(MAT Lab5.3)によって検討した。記録された画像は電位感受性色素が蛍光を発した強さを示しているものであり、電位の絶対値とは厳密には異なる。しかし、特定点における蛍光の強さの変化は単相性活動電位とほぼ同等と見なし得、発光している細胞を興奮心筋と考えることは差し支えないものと考えられる。これを用い、興奮心筋量の経時変化を計算すると、記録範囲の7-65%で変動が認められた。次年度は、この興奮心筋量変化の周期性の検討、さらには除細動閾値との関連につき検討する予定である。
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