Rho/Rho-キナーゼ経路による中間径フィラメント構築の制御機構の解明
Project/Area Number |
11780526
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cell biology
|
Research Institution | The University of Tokyo (2000) Aichi Cancer Center Research Institute (1999) |
Principal Investigator |
小迫 英尊 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10291171)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | 中間径フィラメント / 抗リン酸化抗体 / 細胞質分裂 / Rho-キナーゼ / Y-27632 / ミオシン軽鎖 / 分裂溝 / CFキナーゼ |
Research Abstract |
我々は中間径フィラメント蛋白質であるGFAPとビメンチンについて、抗リン酸化抗体群を作製することにより、細胞質分裂期に分裂溝(cleavage furrow)近傍で活性化するキナーゼ(以下CFキナーゼ)を見い出していた。細胞質分裂においては、低分子量GTP結合蛋白質Rhoが重要な役割を担っていることが知られている。最近Rhoの標的蛋白質の1つであるRho-キナーゼによるGFAPとビメンチンのリン酸化部位が、CFキナーゼによるリン酸化部位と完全に一致することを明らかにした。さらにRho-キナーゼに対する特異抗体を作製し、その細胞内分布を調べたところ、Rho-キナーゼが細胞質分裂期に分裂溝に集積することを見い出した。以上の結果からRho-キナーゼがCFキナーゼそのものであり、細胞質分裂において中間径フィラメントの局所的なリン酸化を担っている可能性があると考えられた。そごでRho-キナーゼ阻害薬Y-27632及びHA1077で処理したところ、CFキナーゼ活性の低下はごく僅かであった。従ってCFキナーゼ活性はRho-キナーゼを含む複数のキナーゼによって担われていると考えられた。一方、上記阻害薬によってミオシン軽鎖の分裂溝でのリン酸化は消失し、Rho-キナーゼが分裂溝に過剰集積していた。さらに生細胞のビデオ観察により、細胞質分裂の進行時間が約3倍延長することが判明した。これらの知見はRho-キナーゼが細胞質分裂に関与していることを示唆するものと考えられた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(6 results)