新規生理活性物質エンドセリン(1-31)の発見と新生理機能の解析
Project/Area Number |
11877022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
木戸 博 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (50144978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 仁康 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (40304555)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | エンドセリン / エンドセリン(1-31) / ケモタキシス / 顆粒球 / 単球 / エンドセリン(1-21) / 平滑筋収縮 / 血管内皮細胞 |
Research Abstract |
従来、平滑筋を収縮させる物質の中でこれまでで最も強力な作用を示す物質は、21個のアミノ酸からなるペプチドホルモンのエンドセリン(ET)(1-21)で、他にこれに関連する生理活性ペプチドは存在しないと言われてきた。最近我々は31個のアミノ酸からなる新規生理活性ペプチドET_s(1-31)が肥満細胞に由来するキマーゼによってBigET_sから形成されることを確認し、肥満細胞以外にも例えば顆粒球や血管内皮細胞等にET(1-21)に比してほぼ同程度に含まれていることが明らかとなった。本年度研究でさらに、ET1(1-31)に血管平滑筋に対する収縮作用以外に顆粒球や単球に対するケモカイン作用のあることが明らかになった。ET1(1-31)自体が顆粒球に存在していることから、顆粒球の示すオートクライン作用の1つとして、顆粒球の浸潤に何らかの生理作用を示すと推定される。なお加えたET(1-31)をET1(1-31)のC末端側ET1(25-31)に対する抗体で吸収すると、ケモタキシス作用は消失することから、ET1(1-31)が直接顆粒球に作用して、ケモタキシス作用を示すことが示唆された。なお顆粒球では、ET1(1-31)の投与と同時にCa^<++>の細胞内への流入現象が観察されている。そのほかのエンドセリン化合物のET2(1-31),ET3(1-31)には、ケモタキシス作用はほとんど認められなかった。本研究はこれまで循環器系に作用すると思われていたペプチドホルモンのエンドセリン誘導体が、循環器系のみならず免疫系にも作用することを明らかにしており、エンドセリンの多機能性を解く糸口を提案している。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)