Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 剛 宇宙化学研究所, 助手 (40311170)
高橋 幸弘 東北大学, 大学院・理学研究科, 講師 (50236329)
品川 裕之 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (00262915)
中村 正人 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (20227937)
林 祥介 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20180979)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Research Abstract |
21世紀における大気圏・電離圏・磁気圏物理学の一つの目標である,地球・惑星大気圏の基本的成り立ちや構造・力学・大気と太陽風の相互作用さらに生命圏としての惑星大気に関する普遍的・本質的理解へ向けて,現時点での既存知識・理論的枠組・観測手段などを集約・整理し,問題点を明らかにすることにより惑星探査を含む惑星大気研究の将来像を探るための基礎調査を実施した.以下のような5項目について,それぞれの研究の現状と今後の動向を集約・検討した. 惑星上昇大気と太陽風との相互作用: 上層大気の惑星空間への散逸,逆に惑星空間から惑星大気への物質流入,太陽変動に対する惑星大気の応答,太陽風との相互作用などに関与する電磁気的素過程 惑星大気光化学: 惑星大気圏内で放射や相変化などエネルギー収支に関与する諸物質の,生滅を支配する光化学的素過程,ならびに輸送を支配する力学的素過程 惑星大気力学: 超高速気流の生成・維持のメカニズム,濃密(高圧高温)大気の力学など,地球上に存在しない特性や振舞をする大気に関する力学的枠組の構築 惑星大気の起源: 各惑星大気の組成・構造の分化したプロセスに関する,太陽進化論・太陽系起源論・惑星形成論を背景にした様々な議論の整理 惑星大気観測: 探査とその推進戦略: 探査機・地球軌道上・地上からなどの観測技術に加え,他の地球惑星科学諸分野の進展状況,さらに国内外の技術的革新,経済的制約,社会的許容度などの調査・検討 生命の起源: 生命の起源に関する現状での理解と問題点,生命探査を含んだ惑星探査計画について調査・検討 8月27,28日に東京大学で約60名による「調査報告研究会」,9月24,25日に京都大学で約50名による「調査報告研究会」,3月6,7日に北海道大学で90名による「調査・検討と総合会議を開催した.検討結果は,今後の研究推進の指針ともなるべきものであり,「報告書」としてとりまとめる.
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