Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高岡 邦夫 信州大学, 医学部, 教授 (30112048)
清野 佳紀 岡山大学, 医学部, 教授 (80028620)
加藤 茂明 東京大学, 分子細胞学研究所, 教授 (60204468)
山口 朗 長崎大学, 医学部, 教授 (00142430)
中村 利孝 産業医科大学, 医学部, 教授 (50082235)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Research Abstract |
骨格系の形態や昨日が維持されることは,生命活動を維持する上で必須の要件である.この骨格系の代謝過程は主に破骨細胞,骨芽細胞,軟骨細胞により遂行されているが,その機能はホルモンやサイトカイン,各細胞の内在的なプログラムおよび細胞間の相互作用により綿密に制御されている.この複雑なプログラムおよびその異常による疾患の病態を解明し,さらに治療法の確立をめざすことは,近年の高齢化社会における骨疾患の重要性を背景に,今強く要請されている.本研究では,このような骨格系の制御プログラムとその疾患における意義の解明のため,本邦における代表的な骨代謝研究者の間に緊密な協力体制を整え,有機的な連携の構築を進めてきた.そのためにまず企画調査研究班会議を開催し,骨格系の制御基本過程である骨新生,骨形成-骨吸収,骨再生やそれらを司る各細胞の機能とその連関,およびそれらの異常に基づく骨系統疾患,退行期骨粗鬆症などに対する各研究者の理解を深めるとともに,その根幹にある機能分子の作用・制御機構およびその治療への応用に至るまで,十分な討議を重ねた.また,このような成果を広く一般に公開する目的でシンポジウムを開催した.東京大学で行われたこの公開シンポジウムでは,国内の一般臨床医および研究者の骨代謝に対する深い関心を反映して,大学内外から約120名という多数の参加者を集める盛況となり,活発な討議が行われた.このようにして築きあげられた機能的な研究協力体制を基礎にこの1年間の成果の集大成として,そのさらなる発展へ向けて平成12年度の科学研究費補助金特定領域研究(B)への申請を行った.
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