Project/Area Number |
11F01003
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Japanese literature
|
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
小峯 和明 立教大学, 文学部, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KEUM Y.J. 立教大学, 文学部, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2011
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
|
Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | 東アジア / 江戸噺本 / 朝鮮笑話 / 中国笑話 / 笑い / 説話 / 滑稽 / 日中韓 |
Research Abstract |
本年度は江戸噺本に見える笑話13,000話及び朝鮮漢文笑話集の1,000話、さらに中国歴代笑話集に見える11,000話との比較研究を行い、その成果を計5回の学会発表及び4本の論文掲載を通して公表できた。 まず、韓国での学会発表および論文投稿を通して、江戸噺本に見える東アジア共通笑話の類話新資料を紹介し、韓国学界に江戸噺本の資料的価値および日本文学を含めた日中韓比較研究の必要性を提起した。 また、日本における学会発表などを通して、同じく朝鮮資料を視野に入れた東アジア笑話の比較研究の必要性を提示した。 その結果、日韓両国の研究者たちに相手国の笑話資料に対する関心が芽生え、共同研究のきっかけが作られたのは何よりの成果と言えよう。すなわち、これまで日中笑話の比較研究を行ってきた日本の研究者たちから、朝鮮笑話を新たに研究の対象に加えた東アジア笑話の共同研究への参加の呼び掛けがあったのである。 また、今年中、琴の研究の成果が日本の説話文学研究者たちにも紹介されるようになり(『説話文学研究』第四十七号、掲載決定。平成二十四年七月刊行予定)、琴の博士論文をまとめた著書『東アジア笑話比較研究』(監修:小峯和明、著:琴榮辰、勉誠出版、上半期出版予定)が近いうちに刊行される予定である。同書の執筆期間中、特別研究員奨励費の助成を受け、必要な資料の収集および整理がスムーズに出来たことはもちろん言うまでもなく、今後、採用期間中に発表した諸論文をまとめ、来年度中に刊行(仮称:『東アジア笑話の方法と位相』監修:小峯和明、著:琴榮辰)することを目指している。
|
Report
(1 results)
Research Products
(9 results)