炭素質コンドライト中のリンと酸素に富む硫化物の起源と重要性
Project/Area Number |
11F01025
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Geochemistry/Astrochemistry
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
圦本 尚義 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHANG Aicheng 北海道大学, 大学院・理学研究院, 外国人特別研究員
AICHENG Zhang 北海道大学, 大学院・理学研究院, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2011 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 隕石 / コンドライト / リン / 酸素 / 同位体 / 硫化物 / 太陽系 / 化学 |
Research Abstract |
地球の水が何処から来たのかは,地球惑星科学における重要な未解決問題の一つである.地球の水の起源は太陽系の水の起源へと直接結びついている.近年,コンドライト母天体のような太陽系始原天体における水の起源が酸素や水素の同位体研究により考察することができる様になってきた.また,始原天体に取り込まれる前の原始太陽系星雲中の水蒸気の同位体的性質も受入研究者のグループにより解明されつつある.これら一連の研究の進展によると,太陽系始原水の研究は,従来の粘土鉱物の研究に加え,リンと酸素と硫黄に富む物質の研究が重要であることがわかってきた. 本研究の意義は,このリンと酸素と硫黄に富む物質のうちリンと酸素に富む硫化物に注目して,その同位体的性質とナノメーターレベルの結晶学的組織を解明することにより,太陽系の水の起源と進化を明らかにする事である.この包有物は,申請者により,炭素質隕石中に発見されたものであり,新物質である可能性がある.この新物質の成因を解明するために,酸素同位体組成とナノスケールレベルの結晶構造と組織解析を行い,このリンと酸素に富む包有物の成因を解明することにより,初期太陽系に存在していた始原水の解明を行う.本年度は以下の研究成果が得られた。 (1)リンと酸素に富む硫化物の岩石組織を,フィールドエミッション型走査顕微鏡(FE-SEM)により観察した. (2)同位体顕微鏡を用いたリンと酸素に富む硫化物の酸素同位体比測定法の開発を行った. (3)以上の結果をまとめ,リンと酸素に富む硫化物の起源と成因を解析した. (4)以上と平行してコンドリュールとCAIが結合したオブジェクトの分析を行いその成因を決定した. (5)第44回月惑星科学会議(米国ヒューストン)において発表を行った.
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)