Project/Area Number |
11F01318
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Natural disaster science
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
谷岡 勇市郎 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MACINNES B.T. 北海道大学, 大学院・理学研究院, 外国人特別研究員
BREANYN Macinnes 北海道大学, 大学院・理学研究院, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2011 – 2012
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 津波遡上数値計算 / 津波予測精度向上 / 2011年東北地方太平洋沖地震 / 国際情報交換 / すべり量分布 |
Research Abstract |
1)2011年東北地方太平洋沖巨大地震の震源過程は様々なデータから様々な研究者により推定されている。さらに東北地方太平洋沿岸の巨大津波の遡上高・浸水域・浸水深も多くの研究者により非常に多く調査されている。推定された様々な震源モデルを用いて津波数値計算を実施し、調査された津波遡上域や遡上高をどの程度説明できるかを調査した。用いた全ての震源モデルで津波遡上域や遡上高はある程度良く説明できることが分かった。しかし、完全に調査結果を説明できる震源モデルは存在しない事も判明した。当然、津波波形データを用いて推定している震源モデルは津波調査結果をより良く説明することも分かった。最も単純な1つの矩形断層モデルでも、ある程度良く津波調査結果を説明できることが判明したことは、リアルタイム津波遡上予測が現実的であることを示す良い結果である。結果をまとめた論文はMacInnesetal.(2012)としてBSSAに受理された。 2)津波遡上高を予測するためにどの程度詳細なすべり量分布の推定が必要かを解析する。与えたすべり量分布から計算された津波高や津波波形を、再現するために、最も単純な1つの矩形断層から、非常に詳細なすべり量分布までを用いて津波数値計算結果を比較した。1つの矩形断層モデルや2つの矩形断層モデルでも90%近く津波高を説明できることが明らかになった。つまり、津波予測には詳細なすべり量分布の影響は少ないことが示され、単純な矩形断層モデルで十分であることが示された。しかし、水深が100mの観測点では津波波形に大きな違いが見られ、すべり量分布の違いが影響を及ぼすことも明らかになった。 3)北海道-千島-カムチャッカ沈み込み帯での古津波の発生頻度を推定するため、様々な津波堆積物研究者が調査した結果を総合的にまとめた。この結果は2012年GSA秋季大会(11月5日)にて発表した。
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