Project/Area Number |
11F01372
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Architectural environment/equipment
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大岡 龍三 東京大学, 生産技術研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
INDRAGANTI Madhavi 東京大学, 生産技術研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2011 – 2012
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | インド / オフィス / 現場研究 / 熱的快適性 / 快適温度 / 適応モデル / PMV / 基準 / 温熱快適性 / インドの建築温熱環境 / 現地調査 / アンケート調査 |
Research Abstract |
インドでは、建築部門のエネルギー消費量はエネルギー消費量全体の47%を占めており、これはアジア太平洋の国々の間で、最も高い。さらに、インドは、中国とともに最も高いCO2減少の可能性を有している。したがって、インドの建築部門において省エネルギー型のシステムを採用することは非常に重要である。建築におけるエネルギー消費量は、熱環境制御に利用させるものが非常に多いが、インドにおいて熱環境に対する快適性の研究、特に快適温度の研究はわずかしかない。 本研究では、インドにおける建築の温熱環境のデータベースの構築を行い、熱的快適性の基準を作成するのに役立てることができる。 ChennaiとHyderabadの調査では80%の被験者が室内環境について不満足であるとのアンケート回答結果を得た。これはインドでしばしば起こる電力不足による空調停止も影響している。温熱環境を受容できるかどうかの回答はそれぞれ61%と67%である。また物理環境の計測結果については89%が風速0.25m/s以下であった。この低風速は低い受容性の要因の一つである。一方、東京では熱的受容性の回答は常に90%に上る。PWの値から得られる熱的受容性より高い回答結果が得られた。アンケート結果の線形回帰より得られた快適温度は、非空調時においてChennaiとHyderabadでそれぞれ26.6℃と26.7℃である。空調時においてはChennaiとHyderabadでそれぞれ27.9℃と25.9℃となった。また、日本における調査では夏季の快適温度は27.2℃が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究成果は既に国際学術誌に掲載されている。これらの結果は今後インドや日本におけるオフィスビルの空調設計の基礎データとして活用されることが期待できる。
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Strategy for Future Research Activity |
同氏はアメリカ合衆国のフェローシップ(a Fulbright-Nehru Postdoctoral Research Fellowship)として、カリフォルニア大学で類似したテーマで研究を続ける。現在、3編の共著論文が国際雑誌に査読中である。今後、インドと日本で収集したデータをさらに詳細に分析して、共同で国際会議や国際雑誌で論文発表する予定である。
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