Project/Area Number |
11F01518
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Plant pathology
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Research Institution | Iwate Biotechnology Research Center |
Principal Investigator |
齋藤 宏昌 (公財)岩手生物工学研究センター, 生命科学研究部, 主任研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHARMA Shiveta (公財)岩手生物工学研究センター, 生命科学研究部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2011 – 2012
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥100,000 (Direct Cost: ¥100,000)
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Keywords | RIL系統群 / 遺伝的多様性 / イネコアセレクション / ひとめぼれ / SNPマーカー / 連鎖解析 / 次世代シーケンサー / QTL-seq法 / QTL / 表現型分離試験 |
Research Abstract |
このプロジェクトの目的は大規模組み換え近交系(RIL系統群)を供試して、イネもみ枯細菌病抵抗性に関与する遺伝子を同定することである。RIL系統群の作製には、種子親として遺伝的多様性を示すイネコアセレクション17品種、花粉親としてイネ品種「ひとめぼれ」をそれぞれ用いた。 まず、各親品種の茎にイネもみ枯細菌病菌を接種し、病徴を観察した結果、イネもみ枯細菌病感染に対して抵抗性または感受性を示す品種が選抜された。「ひとめぼれ」(抵抗性)と対象的な表現型を示す「カサラス」、「Shoni」、「蒙古稲」、「Keiboba」、および「Urasan 1」(いずれも感受性)のRIL系統群について、イネもみ枯細菌病菌の接種試験を行い、表現型の分離を観察した。さらに、ゲノム上の1,536個上のSNPマーカーを用いて連鎖解析を行い、イネもみ枯細菌病抵抗性と連関するQTL(量的形質遺伝子座)の同定を試みた結果、複数の染色体の様々な特定領域が見出された。その中で、「ひとめぼれ」と「Shoni」との間で見出された領域は、イネもみ枯細菌病抵抗性に関与するQTLとして2010年に報告された第3番染色体に座上する領域と同じ領域であった(Pinson et al., 2010 Crop Sci. 50:1287)。 当研究グループでは、次世代シーケンサーを用いることで、DNAマーカーを作成することなく迅速にQTLを同定する技術rQTL-seq法」を確立している(Takagi et al., 2013 Plant J. 74:174)。そこで、「ひとめぼれ」と「Shoni」のRIL系統群にQTL-seq法を適用したところ、イネもみ枯細菌病抵抗性と連関する主要なQTLは、従来のQTL解析の結果と同様に第3番染色体の特定領域に見出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
イネもみ枯細菌病感染に対して抵抗性を示すイネ品種「ひとめぼれ」と感受性を示す品種「Shoni」との間のRILsを供試し、イネもみ枯細菌病抵抗性と連関するQTLが同定された。この結果により、イネもみ枯細菌病抵抗性遺伝子の単離に近づいている。
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Strategy for Future Research Activity |
「ひとめぼれ」と「Shoni」のRIL系統群にQTL-seq法を適用したところ、イネもみ枯細菌病抵抗性と連関する主要なQTLは、従来のQTL解析の結果と同様に第3番染色体の特定領域に見出された。 今後、イネもみ枯細菌病菌汚染種子を用いた感染試験を行い、茎接種試験と同様の結果が得られるか解析する。また、他の品種間のRILsを用いた表現型分離試験についても、実施予定である。
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