Project/Area Number |
11F01753
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Algebra
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
伊山 修 名古屋大学, 多元数理科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DARPOE Erik 名古屋大学, 多元数理科学研究科, 外国人特別研究員
DARPOE Erik 名古屋大学, 多元数理科学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 高次元Auslander-Reiten理論 / 自己入射多元環 / 限表現型 / ディンキン箙 / 反復多元環 / 軌道圏 / n有限表現型 / n団傾加群 / モジュラー表現論 / 2面体群 / テンソル積 / グリーン環 / 直既約分解 / 実可除代数 / 三つ組導分 / アイソトープ / Loewy長さ |
Research Abstract |
特別研究員は、昨年度に引き続き、受け入れ研究者と共同で自己入射多元環の高次元Auslander-Reiten理論を研究した。多元環の表現論では、有限表現型と呼ばれる、直既約加群を有限個しか持たないクラスが重要である。箙(クイバー)の道多元環(pathalgebra)に対しては、古典的なGabrie1の定理によって、有限表現型とはADE型のディンキン箙に他ならないことが知られている。一方、道多元環とは別の重要なクラスとして、有限群の群環や0次元の可換Gorenstein環をはじめとする自己入射多元環(selfinjective algebra, Frobenius algebra)がある。自己入射多元環に対しては、Riedtmannによって有限表現型の分類がなされており、それらはADE型ディンキン箙の傾多元環(tilted algebra)の、反復多元環(repetitive algebra)の自己同型による軌道圏であることが知られている。 高次元Auslander-Reiten理論においては、有限表現型多元環の高次元化であるn有限表現型多元環が重要である。これはn団傾加群(n-cluster tilting module)と呼ばれる特別な加群を持っことによって定義されるクラスであり、通常の有限表現型とは1有限表現型に他ならない。大域次元がnであるn有限表現型多元環は、簸の道多元環の高次元化を与えるものであり、受け入れ研究者やHerschend, Oppermannによってポテンシャル付き箙や前射影多元環を用いて研究されている。 特別研究員は受け入れ研究者と共同で、〃有限表現型であるような自己入射多元環の一般的な構成方法を発見した。具体的には「τ-n有限性」を満たす多元環の反復多元環の自己同型による軌道圏が、n有限表現型の自己入射多元環であることを証明した。n1の場合、τ_1有限性とは、ADE型ディンキン箙であることに他ならないため、我々の構成は、上で述べたRiedtmamの構成の一般化とみなされる。現時点で知られているn有限表現型の自己入射多元環はすべて、この方法により再構成することが可能であり、さらに数多くの新しい例を得ることができる。現在、これらの研究成果をまとめた論文を準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自己入射多元環の高次元Auslander-Reiten理論に関する共同研究が、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
自己入射多元環の高次元Auslander-Reitn理論に関する共同研究の成果をまとめた論文を完成させる予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(18 results)