グラフ理論、離散数学のスケジューリング問題への応用
Project/Area Number |
11F01755
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Fundamental theory of informatics
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
河原林 健一 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HOSHINO Richard 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2011 – 2012
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | グラフ理論 / 離散数学 / スケジューリング / グラフ / グラフアルゴリズム / TSP / 最短パス |
Research Abstract |
2012年度の研究は、2011年度に引き続き、グラフ理論をスケジューリング問題に応用する研究を行った。特に日本プロ野球の日程に関して、以下の条件を考慮したスケジュール作成を行った。 1.ホーム、アウェイゲームの連続性(ホーム、アウェイは2カードまで) 2.各球団は、他球団との対戦をほぼ平等に行う(シーズンの最後に特定カードを多数残すことのないようにする) 3.休日と週末でのホームゲーム試合数の均等化 4.球場が使えない日程を考慮 これらの条件を満たす中で、 1.全球団の移動距離の総和を最小にする 2.全球団の移動数を最小化にする この2つを満たすような日程作成を目指した。この問題は、グラフ理論で考えられている「巡回トーナメント問題」の派生問題である。 本年度、上記を満たす日程作成に成功した。この研究のインパクトは、アカデミック界のみならず、3月に朝日新聞の夕刊で報告されるなど、一般の社会にも伝わったようである。また、日本のみならず、アメリカ数学会、カナダ数学会の学会誌にも上記の仕事が紹介されるなど、海外にも認知度が高い研究となった。 将来的な課題としては、上記の条件以外、前年度の成績を考慮し、前年度の成績がいいチームとの対戦が続かないようにする配慮する(キャリーオーバーエフェクト)取組が残っている。この点も考慮して、将来的に日程作成を行いたいと考えている。 また本研究は、数学的理論が、実社会に貢献できる良い例になったと考えている。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)