Project/Area Number |
11J00173
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Environmental dynamic analysis
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊東 瑠衣 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2011 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 都市気候 / 地理 / データ解析 / 数値実験 / 都市高温化 / 土地利用変化 |
Research Abstract |
本研究の目的は、地理条件の異なる都市における都市気候の形成メカニズムを解明し、それらを一般化することである。 前年度に行った都市的土地利用の変化と気温変化の関係をさらに発展させることから始めた。前年度と同じ手法を用いて平均気温を使った解析を行った。その結果、海岸に隣接する気温観測地点である海岸地点でも、都市被覆率の増加と気温上昇率に有意な関係があることを新たに示すことができた。山に囲まれていない、海岸から20km以上内陸にある内陸地点と海岸地点を比較すると、それぞれの都市被覆率に対する気温上昇率の変化率が海岸地点でより緩やかになった。この原因として水域と陸域の間で生じる局地循環の影響が示唆され、追加の解析から局地循環による影響が海岸から約7kmまで及ぶ可能性があることを示すことができた。さらに海岸から7~20kmの距離にある観測地点については、内陸地点に似た都市被覆の変化に対する気温の変化を示すことが分かった。これらの結果を新しく得たことで、前年度の解析から研究を大きく発展させることができた。 次に領域気象モデルを使った数値実験により、都市化の進行に伴う大気場の変化への都市周辺の地理条件の影響を調べた。規模の異なる都市をモデルの境界条件に与え都市化の進行を再現し、さらにその都市周辺の標高や土地利用を変えることで様々な地理を設定した。異なる地理条件間で再現された大気場の違いを比較することで、これまで解明が困難と言われてきた異なる地理条件下で形成される都市気候のメカニズムを解明する。現在、内陸にある都市の成長、発展まで解析が進み、よく知られる都市気候の特徴である、最高気温よりも最低気温で都市化の影響がより顕著に現れることが示されている。また盆地地形のある都市、海岸地形にある都市での大気場の実験結果を得ている。
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