Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Research Abstract |
今年度は,昨年度作成したトレッドミルに補助動力装置を取り付け,トレッドミル上での疾走を分析した,また,被験者の身体質量を考慮して慣性負荷を変化させることで,実走路に近い疾走をトレッドミル上で再現することができた.これまでは,60mといった長大な連続する疾走動作を評価することは困難であったが,本研究で作成した自走式トレッドミルによって簡便な計測が可能となった.本研究の目的の1つは高い疾走速度に到達できる加速技術の解明であったが,作成したトレッドミルを用いた実験により,加速疾走時の効果的な疾走技術が明らかになった.100m走では,スタートからおよそ60mまでの加速局面が非常に重要であるが,その加速局面は3つの区間に区分することができ,それぞれの区間では異なる疾走技術が必要であることがわかった.ヒトの疾走動作では,大腿,下腿,足部からなる脚を後方にスイングすることで身体を前方へ運ぶが,スタートから最高速度に至るまでに大腿,下腿,足部の順に重要性が変化し,前述の3つ加速区間に即した疾走動作を意識して疾走能力の改善に取り組む必要性が明らかになった.本研究で明らかになった効果的な加速のための疾走動作の変化方略を広く普及させることができれば,スポーツ界全体のレベルアップにつながると考えられる.さらに,学校体育におけるよりよい指導の方針を提示できる可能性を含んでいる. 本研究のもう1つの目的である,トレーニングへの応用に関しては,トレッドミルと動作分析装置,ビデオカメラを組み合わせたシステムを構築し,有効性について検討した.作成したシステムでは,定量的な疾走動作の各変数,疾走中の映像,疾走速度を試技の数分後に確認することができる.このシステムを利用することで,即時的にフィードバックを与えながら,疾走トレーニングを行える利点は,疾走能力の改善に対して大きく貢献できると考えられる.
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