Project/Area Number |
11J01500
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Aesthetics/Art history
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
古川 真宏 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2013: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2012: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2011: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | グスタフ・クリムト / エゴン・シーレ / オスカー・ココシュカ / 様式 / ゴットフリート・ゼンパー / アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ / 世紀末ウィーン / モード / スタイル / セクシュアリティ / ウィーン分離派 / ウィーン工房 / ゲオルク・ジンメル / E・ヴィンマー=ヴィスグリル / 装飾 / アドルフ・ロース / 精神分析 / フェティシズム / ヘルマン・バール |
Research Abstract |
本年度は、「世紀末ウィーンにおける芸術と精神医学」についてのこれまでの研究の成果をまとめ、論文「世紀末ウィーンの芸術における病理学的身体――クリムト的女性像に関する一考察」として紀要『ディアファネース――芸術と思想』(査読有)で発表した。この論文は、当時「世紀の病」として広く認知されるようになったヒステリーと精神衰弱という二つの病の観点から、様々な芸術分野に対する精神医学の影響をまとめたものである。当論文では、世紀転換期の女性像を芸術批評・医学的言説・図像との比較・分析を通じて、ヒステリー的ファム・ファタールと神経衰弱的ファム・フラジールの二つの類型に分類した。また、グスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、オスカー・ココシュカの作品、臨床の現場における神経衰弱の女性像、シュルレアリスムにおけるヒステリーの女性像などと比較することで、芸術的主題としての病理学的身体の系譜を描き出した。 また、前年度の研究のテーマであった「スタイルとモード」という問題系についても同時に研究を進めた。その研究過程で重要な参照項として浮かび上がってきたゴットフリート・ゼンパーの様式論とアンリ・ヴァン・デ・ヴェルデの服飾論については、加藤哲弘編『芸術教養シリーズ28芸術理論古典文献アンソロジー西洋篇』において、解説・抄訳のかたちで概要を発表した。また、このテーマに関する論文「ウィーンの/とファッション」(仮題)は、池田裕子編『ウィーンー総合芸術に宿る夢』(竹林舎、2016年春刊行予定)に掲載されることが決定している。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)