Project/Area Number |
11J01723
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Physical pharmacy
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
黒崎 友亮 京都大学, 薬学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2013: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 遺伝子導入 / Drug delivery system / 生体適合性材料 / ナノマテリアル / ソノポレーション / 超音波 / 遺伝子治療 / 核酸導入 / 標的指向化 / 核酸 / タンパク質 / ワクチン |
Research Abstract |
本特別研究員は昨年度までに、臨床応用実績のある安全な化合物のみを自己組織化させることで、高い遺伝子導入効果と生体適合性を兼ね備えた非常に有用な新規遺伝子導入キャリアであるバブルリポポリプレックスを構築した。本年度は、バブルリポポリプレックスの腎臓における遺伝子導入効果や組織障害性を詳細に評価した。この結果、バブルリポポリプレックスを静脈内投与しても超音波と併用しない場合には腎臓における遺伝子発現は認められなかったが、マウスの下腹部に向けて超音波を照射した結果、腎臓で選択的に高い遺伝子発現が観察された。また、バプルリポポリプレックスが腎臓の尿細管に遺伝子を導入していることを確認した。さらに、血液中尿素窒素や血清クレアチニン、腎組織中Kidney injurymolecule-1 mRNAやClusterin mRNAなどの腎障害時に上昇するバイオマーカーを用いてバプルリポポリプレックスの腎臓における組織障害性を評価した結果、バブルリポポリプレックスは超音波と併用してもこれらのバイオマーカーを上昇させず、高い安全性が示唆された。 また、バブルリポポリプレックスにサイトメガロウイルスのエンハンサーとβ-アクチンプロモーター、β-グロブリンスプライスアクセプターを組み合わせたCAGプロモーターを有したpDNAを応用する事で、150日間を超える長期の遺伝子発現を得ることに成功した。さらに、癌の新生血管内皮細胞に強い親和性を示すシアリルルイスXという糖鎖を用いて修飾した糖鎖修飾バブルリポポリプレックスを構築した。この糖鎖修飾バプルリポポリプレックスを担癌モデルマウスに静脈内投与し、腫瘍に向けて超音波を照射した結果、腫瘍内で未修飾のバブルリポポリプレックスと比較して高い遺伝子発現が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、新規遺伝子導入キャリアとして生体適合性材料のみからなるバブルリポポリプレックスを開発し、その安全性や生体内での挙動、遺伝子導入が可能な臓器や遺伝子を発現している細胞の同定など、バプルリポポリプレックスを遺伝子治療へ応用するために必要な情報の収集を行った。さらに、バブルリポポリプレックスの遺伝子導入期間の延長、糖鎖修飾による標的化に関する検討など、バブルリポポリプレックスの機能化にも成功していることから、②を選択した。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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