Project/Area Number |
11J01928
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cultural anthropology/Folklore
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佃 麻美 京都大学, 大学院人間・環境学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ペルー / アルパカ / 「遺伝的改良」 / 放牧地 / 手工芸品製作 / 家畜品評会 / 生体個体の売買 / 競売 / 品質改良プロジェクト / ライフヒストリー / アンデス / 品質改良 / 繁殖用固体 / 品評会 / 雇われ牧夫 |
Research Abstract |
25年度、前半においては、これまでの文献研究と現地調査の結果をまとめ、研究会などで発表を行い、不足しているデータを明確にすることに努めた。 また、調査地の人々がアルパカの「遺伝的改良」と呼ぶ取り組みが具体的にどのようなものであり、それがかれらの生活にいかなる与える影響を与えているかについて、生殖管理、家畜品評会への参加、種畜としての生体個体の取引の実践から明らかにすることを目的とした論文を執筆した。 12月から翌3月までは、ペルーにおいておよそ3か月半の補足的な現地調査を行った。継続して調査している村落の中心部に住み込み、各世帯の放牧地を訪ね、その位置を記録するとともに、その家族構成、飼養家畜頭数、放牧の起点となる小屋の数、家畜の改良活動や家畜品評会への参加の度合いを聞き取り調査によって明らかにした。 さらに、村落には新たにアルパカ毛の利用に関する組織が入り、講習会などを開くとともに、町ではアルパカ毛の手工芸品製作を行っていた。ここでは、村落におけるアルパカの飼養だけではなく、手工芸品製作にも村民が関わっており、新たな動向であると考えられる。 以上の調査により、これまで調査してきたインフォーマント家族の村における位置づけをある程度把握するとともに、新たな村の動向におけるデータを収集することができた。 帰国後、これまでの調査データを整理・分析し、文献研究をまとめて、博士論文の執筆準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アルパカ改良のため具体的にどのような実践が行われているかについて考察し、論文にまとめた。また、現地調査では今までよりも広い範囲の聞き取りを行い、村落全体の状況を把握することができた。これまでの研究をまとめて博士論文執筆の準備を進めている。よっておおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、今回の現地調査の整理・分析を進めるとともに、これまでのすべての調査データをもう一度まとめなおし、全体的な考察を進める。そして、これとこれまでの文献研究の成果をあわせ、博士論文執筆を進めていく。
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