Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Research Abstract |
本年度は、大腸菌のコンソーシアム成熟に及ぼす重要因子について検討を行った. ここで, コンソーシアム成熟を評価する独自のツールとして, Paenibacdlus curillanolysticus 由来の糖鎖結合タンパク質であるcarbohydrate-binding module3 (CBM3)と蛍光タンパク質であるGFPの融合タンパク質(GFP CBM3)を構築し, コンソーシアムの成熟度合いの評価指標であるエキソ多糖類(EPS)を検出することに成功した. 開発した蛍光タンパク質と共焦点レーザー顕微鏡を用いて3次元観察画像を取得し, 画像解析を行った結果, コシソーシアム内部のEPSの局在を可視化することができた. 次に, コンソーシアムのEPS生産を活性化させるため, EPSの一種であるセルロースの生合成関連遺伝子と考えられるbcsB, 遺伝子を大腸菌し細胞内で過剰発現させたところ, 通常の野生株では見られない大腸菌の凝集体形成が確認され, EPS生産量が増加していることが示唆された. この過剰発現株では, β-1,6-N-acetyl-D-glucosamine polymer (PGA)やcolonic acidなどのEPS生合成に関する遺伝子発現量が大幅に増加していることも確認した. 最終的には, 成熟段階におけるコンソーシアム形成量を促進することを見出し, 構築したGFP-CBM3がこれらの現象を評価するツールとして有効であることを実証した. 得られた研究成果は, 学術的意義の高いものとして雑誌論文への掲載が決定した.
|