新規分子ディスプレイ技術を用いた二重特異性抗体の開発
Project/Area Number |
11J02677
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied molecular and cellular biology
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
住田 壮 慶應義塾大学, 大学院・理工学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2011 – 2012
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
|
Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | エマルジョンPCR / mRNAディスプレイ法 / Fab抗体 / タンパク質/RNA複合体 |
Research Abstract |
本研究では,まず,エマルジョンPCRとmRNAディスプレイ法を組み合わせた手法でFabライブラリーから目的の抗体が取得されるかどうかの確認を行った.前年度,モデルとして抗p53Fabにランダム変異を導入したライブラリーから結合活性が上昇した変異体を取得することを目指した結果,野生型より高い結合活性が持つ変異体を取得することができた.今年度は,得られた変異体の解離定数の算出や変異の影響などの詳細な解析を行い,研究成果をまとめた. 次に,分子センサーとして機能する二重特異性抗体の元となる抗体を作製した.前年度に作製した抗CEA抗体を基にCEAとフルオレセインを認識する抗体の変異体ライブラリーを作製した.H鎖を抗CEA由来,L鎖を抗フルオレセイン由来のキメラ抗体をまず作製し,そのキメラ抗体を基にエラープローンPCRによってランダム変異を導入することで変異体ライブラリーを作製した,現在は,前年度に作製したエストラジオールとフルオレセインのキメラ抗体の変異体ライブラリーと共に,分子センサーとして機能する二重特異性抗体のセレクションを試みている. また,エマルジョンPCRとmRNAディスプレイ法を組み合わせたセレクション手法を発展させることによって,新たにタンパク質/RNA複合体のセレクション系の構築に着手した.タンパク質C5とRNA M1の複合体である大腸菌RNasePをモデルとして系の確立を目指した,まず,mRNAディスプレイされたC5とM1の複合体がtRNA前駆体に結合し,5'側を切断してRNasePの機能を有することを確認した.次いで,C5に結合するアプタマーであるW2がmRNAディスプレイされたC5と結合することを確認した.C5/W2の複合体をネガティブコントロールとして用いたところ,C5/M1複合体をアフィニティセレクションによって100倍以上濃縮することができた.
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)