発生工学プロテオミクスを用いた胸腺特異的ユビキチンリガーゼの機能解析
Project/Area Number |
11J03061
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山内 隆好 九州大学, 生体防御医学研究所, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ユビキチン / F-boxタンパク質 / プロテオミクス / ユビキチン化酵素 |
Research Abstract |
前年度までに、「インタラクション・プロテオミクス法」の改良(用いる細胞株の変更や遺伝子導入法の検討)を行うことで、新たなFbxl12の基質候補を同定した。これを受け、まず培養細胞レベルでのこの基質候補に対する同様の評価実験をHEK293T細胞から急性リンパ性白血病由来のJurkat細胞へと系を移して行った。しかしながら、Fbxl12ノックダウン条件において、この基質候補の有意な蓄積が認められず、タンパク半減期の遅延も認められないことが明らかとなった。更に、発現量に関する解析の結果、この新規基質候補の発現が造血幹細胞からリンパ球系細胞への分化にかけて非常に低いということが明らかとなった。この結果を受け、「インタラクション・プロテオミクス法」の改良に加えて、Fbxl12KOマウスとiTRAQ法を用いた、「リバース・プロテオミクス法」による新規基質の探索を現在試みている段階である。前段階の実験結果として、幾つかの可能性のある因子を同定することに成功しており、「リバース・プロテオミクス法」の結果の再現性を得る実験と同時に並行して基質候補として同定されたものについて、WTとFbxl12KOマウスの胸腺組織を用いた解析を行っている。具体的には、基質遺候補伝子の定現量や発現部位の変化を解析すること、Fbxl12KOマウスの胸腺組織細胞でのRNAiによる下流遺伝子の安定性に対する表現型改善の有無やFACSによるT細胞の系譜の変化等を解析すること等を試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度に、「インタラクション・プロテオミクス法」の条件を改良することにより同定したFbxl12の新たな基質に関する血球系培養細胞株を用いた評価実験の結果、酵素-基質関係の十分な証拠が得られなかったが、一方で、新たにFbxl12KOマウスとiTRAQ法を用いた、「リバース・プロテオミクス法」による新規基質の探索導入しており、その前段階の実験結果として、幾つかの可能性のある因子を同定することに成功している、という点において。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、基質候補として同定されたものについて、WTとFbxl12 KOマウスの胸腺組織を用いた解析を引き続き行う。具体的には、基質遺伝子の発現量や発現部位の変化を解析すること、Fbxl12KOマウスの胸腺組織細胞でのRNAiによる下流遺伝子の安定性に対する表現型改善の有無やFACSによるT細胞の系譜の変化等を解析すること等を予定している。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)