スーダン共和国におけるクク人の「避難の経験」と宗教
Project/Area Number |
11J03398
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
飛内 悠子 上智大学, グローバル・スタディーズ研究科, 日本学術振興会特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2011 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 南スーダン / カジョケジ / ジュバ / クク人 / キリスト教 / 帰還民 / 避難 / 信仰覚醒運動 / スーダン / ウガンダ / 避難民 / 難民 / リバイバル運動 |
Research Abstract |
年度前半は、昨年度に引き続き、南スーダン共和国にて現地調査に従事した。4月-6月までは、南スーダンの最南部カジョケジ郡においてクク人の宗教実践と生活、避難の経験との関わりについて、キリスト教信仰復興運動の調査と、村落部における生活に関する調査を行った。結果、カジョケジ在住クク人の信仰覚醒運動の拡大の過程と、在来信仰とキリスト教との関係のありようなどが明らかになった。また、6月一8月まではジュバにおいて、南スーダンの一大信仰覚醒運動組織であるスーダン福音復興運動(Sudan Evangelical Revival Movement: SRM)の組織構成と、実際の活動についての調査、及びハルツームからの帰還民を中心としたクク人の生活戦略とキリスト教との関係についての調査を行った。結果、ハルツームで構築されたネットワークがジュバで刷新されながら生かされていること、異なる土地から「帰還」した人々がキリスト教を蝶番として南スーダン国民となりゆく過程、SRMの組織構成や地区ごとの活動の状況などが明らかにされた。 2012年8月に帰国した後、調査成果の整理を行い、論文を学術誌に投稿した。その後、調査成果の整理を続行すると共に、地域研究コンソーシアム次世代研究者ワークショップ、及び東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究会において口頭発表を行い、そこで得られたコメントを生かし、学会機関誌への投稿準備、及び博士論文執筆準備を進めた。 このような報告者の研究成果は、国家編成途上にある南スーダンに生きる人々の多様性を具体的な形で示し、且つその中で南スーダン国民が創られゆく過程を見えるものとすることができるだろう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究目標はほぼ達成されつつあるため。だが、研究成果の取りまとめと公刊が遅れているためこれを急ぐ必要がある。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)