Project/Area Number |
11J03967
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied entomology
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
山根 隆史 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター病害虫研究領域, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2013: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 性フェロモン / オス誘因 / 性選択 / 精液成分 / 産卵促進 / GC-MS / 交尾受容性の低下 / 交尾抑制成分 / オス誘引性の低下 / 射精物 / 生体アミン / 栄養成分 |
Research Abstract |
昆虫のメスは性フェロモンによってオスを誘因するが、そのメスによるオスの誘因は交尾後に変化をすることがいくつかの種で明らかになっているが、その要因となる性フェロモンのレベルの変化は他のオスとメスの再交尾を抑制することで繁殖適応度を高めようとするオスと他のオスとの再交尾をすることで適応度を高めようとするメスの間の性選択という点で興味深い。本年度はアカヒゲホソミドリカスミカメのメスの交尾後のメスのフェロモンレベルの変化について、交尾処理メスと未交尾メスを比べることで検証した。フェロモンレベルはヘキサンでメスから直接抽出したものを保持量、空気中に放出したものを捕集装置で収集した物を放出量とし、それらをGC-MSを用いて定量した。その結果、交尾メスは未交尾メスに比べて交尾直後から4日にわたりフェロモン保持量が多かった。また、交尾直後と1日後ではフェロモン放出量において、交尾メスにその低下が見られたが、4日後においてに有意な差はみられなかった。以上のことから本種のメスは交尾後にフェロモン放出量が低下するがその効果はしばらくすると消失することが明らかになった。これらの結果は以前に検証した交尾後のメスの雄の誘因性の低下の結果と類似性を持つことから交尾後のオスの誘引性の変化はメスのフェロモン放出量の変化に起因するということが推測される。さらに、オスの内部生殖器の水抽出物をメスの腹部に打ち込んだ場合、コントロール群に比べてオスの誘因性が低下することが明らかになり、さらに産卵を促進する作用も確認された。これらの結果からオスの内部生殖器にはメスの産卵を促進させる成分とオスの誘因性を低下させる成分が存在することが推測される。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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