Project/Area Number |
11J06669
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中村 元 広島大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2011 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 宇宙論 |
Research Abstract |
本年度は宇宙論的N体シミュレーションを実施するための準備段階に当てる予定であったが、既に多くのシミュレーションがなされている現状を考慮し、観測的側面からのアプローチを行うことにした。 そのため近年の技術発展により進歩が著しい量子光学に着目し、その技術が宇宙物理学における測定に応用できないかどうかの検討を行った。理論的側面からは量子光学的測定がどのような情報を引き出すことに対応するか、またどのような価値があるのかについて考察を行った。その際に得られた知見を量子情報関係の研究者が集まる量子情報技術研究会において発表した。研究会における議論を通して、技術的側面の勉強が必要と感じたため、電気通信大学や国立天文台の実験施設の見学や、研究者たちとの打ち合わせを行った。得られた結果は出版に向けて論文作成中である。 一方で、前年より取り組んでいた荷電粒子からの放射における量子効果に関する研究も同時に進めた。前年度の論文にまとめた結果を竹原理論研究会で発表した。また、レーザー実験を念頭においた、より現実に近い系における計算を行うことで、この研究に関しても知見を得ることができた。得られた結果は物理学会春期年会において発表した。この結果も現在論文にまとめており、まもなく投稿予定である。 いずれの研究も多くのデータや数値計算が必要となることが予想された。そこで、計算機としてノートパソコン(Mac)を購入し、データ保管用のストレージも購入した。また、必要となる理論的知識を得る為に教科書10冊程度を購入した。
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