Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Research Abstract |
本研究は,高機能・高性能化並びに簡易・経済化を目的とした送受信機能モジュールの開拓を行う.具体的には,アンテナ共振波動場の電磁境界条件の形成・制御技術に加えて,電磁波動情報処理技術とRF直接信号処理技術を組込んだ送受信モジュールを実現する.同時にこの送受信モジュールを用いて,簡易な高周波ワイヤレス伝送技術の確立も図る.これらの送受信機能モジュールを実現することによって,無線通信・ワイヤレスセンサーなどの分野の発展につなげて,電波を利用する様々な分野の高度化に貢献することをねらう. 今年度は,直交直線偏波共用平面アレーアンテナとマイクロ波機能回路を同一基板上で一体複合化する偏波制御平面機能アレーアンテナの構成法を4つ提案し,それらの特性を初めて明らかにした.中でも,Magic-T回路を用いたアレーアンテナ構成は,従来偏波制御に必須の要素であった半導体素子を一切必要せず,かつすべての直交偏波(水平/垂直偏波,右旋/左旋円偏波)の切り替えを可能にした. 以上より,本偏波制御平面機能アレーアンテナは,国内外でも研究を行っているところは少なく,先駆的で独自性が高い他に類のないものである.これらは,ワイヤレス通信の偏波ダイバーシティ機能に限らず,各種の直交偏波共用,空間変調と復調,各種のポラリメトリックセンサなどへ展開でき,マイクロ波・ミリ波帯基盤技術として,真のユビキタス社会を実現するための多彩な応用可能性を秘めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当該年度の研究実施計画に基づき,偏波制御平面機能アレーアンテナの構成法を4つ提案し,それらの特性を初めて明らかにした。故に,当初の計画以上に進展しているといえる。
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