構文構造の異なる言語間での統計的機械翻訳方式に関する研究
Project/Area Number |
11J09312
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Intelligent informatics
|
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Research Fellow |
林 克彦 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2011 – 2012
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
|
Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | 機械翻訳 / 構文解析 |
Research Abstract |
言語の構文構造が異なる言語間の翻訳をうまく行うため,入力となる文の構文構造を求め,そこから適切な語順に並び替えることを行う方式を初年度に開発した.翻訳精度をさらに高めるためには,高い解析精度を達成することができる構文解析器が必要となる.本年度は,翻訳精度を向上させるため,入力文の構文解析器の精度を向上させる研究を行った. 具体的には,シフトレデュース構文解析法の精度を改善するための研究を行った.シフトレデュース法は高速に動作する反面,解析精度は悪い.シフトレデュース法の精度を改善するため,レランキングによる方法を開発した.この手法は一度,シフトレデュース法で高速に解候補を列挙し,そこからより精巧なモデルでさらに良い解を求めるという方式である.本研究は英語文の構文解析タスクにおいて,シフトレデュース法の解析速度を大きく損なうことなく,現在,最高精度の解析精度を達成した. また,シフトレデュース法における構造的曖昧性として知られる有名な問題を完全に解消するための手法も開発した.構造的曖昧性を持つ解析器では,ある入力に対して,同じ結果を出す過程が複数存在するため,解析の効率が悪くなることが知られていた.本研究では,アーリー法と呼ばれる構文解析法の技術をシフトレデュース法に応用することで,その問題を解決するための手法を開発した.この手法はシフトレデュース法の利点を全く損なうことなく,より高い解析効率と精度を達成することが実験的にも確認できた.また,上述したレランキングの精度を向上させる上でも,重要な手法であることも実験的に示すことができた. これら一連の研究成果を分野最高峰の国際ジャーナルTransaction of ACLに投稿し,採録が決定した.
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)