中・近世の禁裏公家文庫群を中心とした歌会資料のデータベース化とその制度的解明
Project/Area Number |
11J10647
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Japanese literature
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今井 祐子 (高柳 祐子) (2011, 2013) 東京大学, 史料編纂所, 特別研究員(PD)
今井 裕子 (高柳 裕子) (2012) 東京大学, 史料編纂所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2013: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 公宴御会 / 懐紙 / 短冊 / 古筆手鑑 / 後柏原天皇 / 中世後期和歌 / 禁裏・仙洞 / 中世和歌 / 近世和歌 / 古筆 / 禁裏・仙洞和歌御会 / 御会集 / 懐紙・短冊 |
Research Abstract |
研究の最終年度たる本年度は、短冊の調査及び懐紙・短冊データベースへの入力を中心に行うとともに、今までの調査結果をまとめるべく、歌会データベース、懐紙・短冊データベースへの項目の見直し、まとめ等を行った。いずれも範囲は中世後期から江戸時代の初期までである。 主な調査対象は以下である。 国立東京博物館特別展図録『詩歌と書』(懐紙二十六点、短冊四点)、MOA美術館『珠玉の書短冊手鑑の世界』(短冊二百二十五点)、『藤井文庫和歌古短冊名品展』(道風記念館、短冊九十八点)、貴重本刊行会編『短冊手鑑』(短冊八百五十一点)、センチュリー文化財団寄託品展覧会『和歌のキャンバス懐紙にしたためられた和歌』(懐紙のみ二十七点)、古筆学研究所編『手鑑萬代帖』(山口市教育委員会、2001.2、懐紙四点)、『集古筆翰』(史料編纂所所蔵の写真帳。懐紙九点)、岸和田市所蔵旧佐々木勇蔵短冊コレクション『短冊手鑑』(所蔵番号130。約三百点のほか、短冊約三百二十点) 以上、本年度は懐紙約五十点、短冊は約二千点の調査及び入力を行った。これらの中には、作成済みの歌会データベースとの照合作業により、詠歌年次を特定し得たものもあり、懐紙短冊データベース、歌会データベースの両データベースの充実がはかられた。また、調査の過程では、短冊の料紙の模様、歌題の筆者などの情報も、短冊や歌会の解明に不可欠であると考えるに至り、以上をデータベースの項目に加えた。昨年度までに調査を終えていた短冊に関してもデータベースの修正を行った。 一方、歌会データベースでは、次の御会集成のデータを加えた。『先代御便覧』、『御会始和歌』、『御会始和歌慶長』、『公宴和歌御会』、『類聚和歌』、『内裏御会和歌』(いずれも国文学研究資料館撮影のマイクロフィルム)のデータを加え、また全体的な見直し作業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
資料の調査はおおむね予定通りに行うことができた。特に、中心に据えていた後柏原天皇代を中心とする時代の歌会資料のデータベース化は、ほぼ終了したと言える。懐紙の詠歌時に関する考証も一定の成果をあげることができたと言えよう。しかしながら、このように蓄積したデータをどのように公開するかという点に関しては、遅れがある。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)