日本におけるキャリアパターンの実証分析-性別・時代比較-
Project/Area Number |
11J10851
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
小川 和孝 東京大学, 社会科学研究所, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2013: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2012: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2011: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 労働市場 / キャリア移動 / 高卒就職 / 学校経由の就職 / 企業内訓練 / 長期雇用 / 離職 / 高等教育 / 社会保障 |
Research Abstract |
平成25年度は、学会誌等への発表を3つ、国内学会での発表を3つ、国際学会での発表を1つ行った。 学会誌等の発表に関して、次ページの番号1では、労働者の離職行動に注目し、それに関わる要因とその時代的な変化に焦点を当てた分析を行った。また特に、日本の労働市場の特徴を考慮して、労働市場に参入した際の最初の勤め先を継続しているかどうかに注目を行い、かつ男女別の分析を行った。結果として、離職経験数が自発的・非自発的離職の両方を起こしやすくすることは男女に共通であったが、女性においてのみ、自発的・非自発的離職のどちらにおいても、それまでの離職経験による自発的・非自発的離職の起きやすさが近年になって弱まっていることが確認された。 学会誌等の発表に関して、次ページの番号2は、高卒者の初職への参入を対象に、高卒者側の求職行動と雇用主側の選抜を区別した分析を行うことである。特に、これまで高卒就職の重要なメカニズムとして指摘されてきた学校推薦の仕組みについて、雇用主による採用のプロセスで有利に働いているのかどうかを検証した。高卒者と雇用主のそれぞれの振る舞いを明示的に区別するモデルにより、学校推薦は雇用主が採用を行う上で、高卒者に実際に有利に働いていることが確認された。 学会誌等の発表に関して、次ページの番号3では、企業内訓練の機会に焦点を当てた分析を行った。その際、様々な個人属性・労働条件を考慮した後にも雇用形態による職場訓練の機会に差異が見られるかどうかに焦点を当てた。パネルデータを用いた分析の結果、様々な変数を考慮した後にも、パート・アルバイトなどや派遣社員は、正規雇用労働者よりも訓練機会が少ないことが明らかになった。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)