Project/Area Number |
11J11065
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Physical education
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
笹井 俊太朗 東京大学, 大学院教育学研究科, 博別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 脳 / 機能的結合 / 複雑ネットワーク / 状態依存性 / 周波数特異性 / 機能的磁気共鳴画像法 / ヒト / 乳児 / 安静時機能的結合 / 近赤外分光法 / 安静時ネットワーク |
Research Abstract |
脳は異なる機能を担う領城から構成されている。しかしながら脳が一つの総体として機能するためには、これらの脳を構成する異なる領域が適切に連携する必要がある。このような連携は脳活動の領域間相関である、機能的結合を計測することで検討されており、近年脳は各脳領域が各々機能的結合で結合されたネットワーク構造を有していることが明らかになった。一方脳は異なる時間スケールで活動することが知られている。そこで時間スケールに特有のネットワーク構造をグラフ理論を用いて検討したところ、少なくとも2つの異なる時間スケールで、脳が異なるネットワーク構造を自発的に形成していることを平成24年度明らかにした。この発見は安静時に取得した脳活動から得られたものであるが、今年度はその発見が、様々な脳の状態に依存してどのように変化するかを検討するための実験をスタートさせた。この研究デザインは2つのオリジナリティを持つと考えている。まず、近年考案された新しい脳活動データの取得方法を用いることである。これにより、従来では検討不可能であった時間スケールで脳活動を取得することができる。また、状態に依存した脳活動の変化を検討した多くの研究では、短時間の異なる種類の試行をランダムな順番で複数回行う、というデザインを用いるが、本研究では、一つの試行を長時間維持し続けることができる研究デザインを用いることで、一定の脳の活動状態で連続してデータを取得することができる。この実験のアイデアは生理学研究所の定藤規弘教授の研究グループと共同で発案し、研究環境を構築し、平成24年度中に研究データを取得することに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度脳が自発的活動の時間スケールに応じて多重なネットワーク構造を有していることを発見し、今年度はこの安静時に発見された秩序が脳の状態に依存してどのように変化するのかという問いを立て、研究データを取得できる環境を整えることができた。以上により研究は順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
得られた研究データを解析することによって、状態依存的に脳のネットワーク構造がどのように変化するのかを明らかにする。また筆者は新たに、このような脳のネットワーク構造と意識経験との関係を検討するための研究を開始している。これらの研究結果を合わせて考察し、脳領域間の連携が機能的にどのような意義を持つのかに対しての仮説を得ることが今後の研究の目標である。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)