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新規脂質プローブによる細胞膜微小領域「脂質ラフト」の機能及び構築メカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 11J55172
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field Cell biology
Research InstitutionTokyo Institute of Technology
Research Fellow 冨岡 亮作  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 特別研究員(PD)
Project Period (FY) 2011
Project Status Completed (Fiscal Year 2011)
Budget Amount *help
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Keywords脂質ラフト / ガングリオシド2 / フロチリン / 神経芽腫 / モノクロナル抗体 / 共焦点顕微鏡法
Research Abstract

本研究は,当研究室において新規に開発された細胞膜微小領域「脂質ラフト」の可視化技術により,従来明らかにされていなかった細胞膜微小領域「脂質ラフト」の細部生物学的な構造と機能を解明することを目的として行われ,具体的には,私の先行研究において樹立されたスフィンゴ糖脂質ガングリオシド2(GM2)に対するモノクロナル抗体を用いて,細胞膜において脂質ラフトはフロチリンにおいて構築されていること,また,脂質ラフトがフロチリン依存エンドサイトーシスの基地として働いていることを証明することを目的に実験が進められた。私はまず,ヒトフロチリン遺伝子の単離,フロチリンと蛍光タンパク質との融合タンパク質発現系の構築,フロチリン機能阻害のためのshRNA発現ベクターの構築等の実験系の作製を試み,結果,これらの実験系を構築することに成功した。そして,これらの実験系を用いて研究を進めた結果,フロチリンが凝集を示す変異株を用いた実験モデルにおいて脂質ラフトの凝集が起こっていることがわかり,脂質ラフトとフロチリンとの局在の面におけるさらなる相関関係に関する証拠を得ることができた。他方,フロチリンの機能阻害実験の結果は有意な結果を得るには至らなかった。一方,実験を進める過程で,神経芽腫細胞においてGM2は脂質ラフトをコレステロール包接により破壊した時にリソソームに選択的に輸送されているということを発見するという予期せぬ結果を得ることができた。この結果は,コレステロール包接に伴う神経芽腫細胞のプログラム細胞死(アポトーシス)時において,GM2を含む脂質ラフトは細胞膜の物質の分解の基地として働いているのではないかということを示しており,細胞膜研究の分野において意義のある結果である。私は,これらの成果を当該年度において学術論文としてまとめ,投稿を行った。この論文は,現在査読中である。

Report

(1 results)
  • 2011 Annual Research Report

URL: 

Published: 2011-12-11   Modified: 2016-04-21  

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