Project/Area Number |
11J57042
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Meteorology/Physical oceanography/Hydrology
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Research Institution | Nagoya University |
Research Fellow |
岡山 仁 名古屋大学, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2011 – 2014-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 春の長雨 / 季節進行 / 夏季アジアモンスーン / 年々変動 / 長期傾向 / 将来予測 / 梅雨(メイユ) / 気候学 / 夏季東アジアモンスーン |
Research Abstract |
東アジアには夏季の他に春季にも明瞭な雨季が存在し、水資源として重要な役割を担っている。本研究の目的はその春の雨季の季節変化、年々変動及び長期変化の変動機構を高精度かつ長期間の降水量データ及と再解析データを用いて、解析的に明らかにすることである。H24年度の前半~中盤は、昨年度まで行っていた春の雨季の季節進行に関する研究に追加解析を加え、成果を英語論文で投稿する準備を行った。9月に国際誌(Journal of Climate)に投稿し、12月に査読結果をもらい、現在改訂中である。平行して、約60年分の降水量データを用い、中国南東部の春の雨季の年々変動に関する解析も行った。春の雨季の形成には、中国南東部への下層南西風の形成が重要である。 春季の降水の年々変動はこの南西風の年々変動が主な要因である。この南西風は西部北太平洋域と南アジア・インド洋域との東西の気圧傾度によって決定されている。解析の結果、春の雨季の前半(2月中旬~3月中旬)と後半(4月上旬~5月上旬)とでは、南西風を形成する東西の気圧傾度の形成要因となる、外部強制力が違うことが明らかになった。雨季前半はエルニーニョ/南方振動(ENSO)に関係し、太平洋側の海水温偏差や循環場に有意な相関を持つ。 後半は、むしろ南アジアからインド洋にかけての循環場及びSSTの変動に有意な相関をもつことがわかった。これは春の雨季の形成に重要な南西風の変動過程が、前半と後半では違う可能性を示唆している。窒素循環に関する共同研究は、解析結果等を共同研究者と検討し、論文にまとめられるように準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度の研究にさらに追加解析を行い、インパクトファクターの高い国際誌(Journal of Climate)に投稿し、現在改訂中である。論文の作成と投稿はH24年度の大きな目標であり、これが達成された点は評価できる。また、同時に次ぎの研究課題である春の降水の年々変動特性の解析も新しい成果を出すことができた点も評価されよう。
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Strategy for Future Research Activity |
H25年度は投稿中の論文の改訂を行うと同時に、春の雨季の年々変動に関する大気循環場とSSTの解析を詳細に行う。さらに長期変動傾向の解析も行う。これらの研究は、学内のゼミや国内外の学会で発表を行い、様々な方にコメントをもらいながら進める予定である。年々変動の解析結果に関しては、今年度中に国際誌に投稿する予定としている。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)