Otx-1の錐体路形成・成熟に及ぼす分子的基盤に関する研究
Project/Area Number |
12053227
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
佐藤 真 福井医科大学, 医学部, 教授 (10222019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 秀司 福井医科大学, 医学部, 助手 (10303372)
永野 隆 福井医科大学, 医学部, 助手 (70272854)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | Otx-1 / 錐体路 / 視覚野 / 軸索消退 / 皮質橋路 / てんかん / 回路発達 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
(1)Otx-1遺伝子欠損マウスのバックグラウンドの改変 BDF1マウスとのバッククロスを6世代行い、生後2-3週目まで生存するマウスを得た。しかし、生存率の家系によるばらつきが観察されたため、高生存率を示す家系同士の交配を行い、ホモのOtx-1遺伝子欠損マウスについて、成体までの生存率が約30%である家系を樹立した。そのマウスは顕著な痙攣、回転運動を示した。 (2)Otx-1遺伝子欠損マウスの脳に関する検討 ホモのOtx-1遺伝子欠損マウスでは、個体発生に伴い本来消失する視覚野から橋を越えてのびる軸索が残存することが報告されている。一方、我々の扱っているOtx-1遺伝子欠損マウスは報告された系統とは遺伝子のノックアウト部分が異なるため、同じ表現形を示すか否か検討する必要があった。そこで、脳幹部にファーストブルーを打ち、逆行性に標識される細胞の(大脳皮質における)局在を検討した。その結果、視覚野と思われる領域に標識細胞を同定し、報告された表現形と同様の表現形を確認した。ただし、正常マウスにおいても第二次視覚野からの軸索は脊髄まで伸びることが知られており、現在標識された細胞が第一次視覚野にも存在するものであるか、検討している。同時に、第一次視覚野において、皮質下への投射以外に変異が生じている可能性があるため、組織学的にその変化を検討している。 (3)Otx-1遺伝子欠損マウスにより発現調節を受ける遺伝子群の検索 生後7日目のOtx-1遺伝子欠損マウス及びそのlittermateから視覚野を切り出し、5層周辺を切り出し、Otx-1にて発現が誘導される候補遺伝子の単離を試みた。その結果、既知2種類(但し1つは部分配列のみ)、未知1種類の候補遺伝子(断片)が得られた。現在その発現様式の検討を試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)