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サル上側頭溝前部における「顔」,「視線」および「声」のニューロン表現

Research Project

Project/Area Number 12210068
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section Biological Sciences
Research InstitutionToyama Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

永福 智志  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (70262508)

Project Period (FY) 2000
Project Status Completed (Fiscal Year 2000)
Keywordsサル / ニューロン活動 / 上側頭溝 / 顔ニューロン / 顔認知 / 視線認知 / 声認知 / 非言語的コミュニケーション
Research Abstract

上側頭溝前部領域における情報処理の解明には,この領域のニューロンの「顔」,「視線」および「声」に対する反応性の詳細な解析が必要不可欠である。われわれは「顔」(「視線」を含む。)および「声」に基づく個体同定を行っているサルの上側頭溝前部領域ニューロンの「顔」,「視線」および「声」に対する反応性の系統的な解析を計画している。本年度,われわれは以下の実験結果を得ている。
1.「顔」と「視線」の向きがサル上側頭溝前部領域「顔」ニューロン応答に及ぼす影響:
先行研究でわれわれは「顔」に基づく個体同定を要求する遅延見本合わせ課題(I-DMS課題)遂行中のサル上側頭溝前部領域から「顔」応答ニューロンを記録している。I-DMS課題では,サルが固視点に固視した後,見本「顔」刺激が呈示され,遅延期間の後,テスト「顔」刺激が呈示される。これら「顔」刺激は,サルにとって既知または新奇な人物の「顔」画像であり,「顔」や「視線」の向きが異なっている。サルは見本刺激と同一人物のテスト「顔」刺激が呈示された場合,レバー押しを行うと報酬が与えられる。本研究ではさらに,I-DMS課題において,「顔」と「視線」の向きが独立に変化する新しい刺激セットを使用し,これらの刺激に対するサル上側頭溝前部領域「顔」応答ニューロンの反応性を解析した。実験の結果,上側頭溝前部領域「顔」応答ニューロンの「顔」の向きに対する選択性は,「視線」の方向に依存して増強することが示された。例えば,斜め45度の向きの「顔」に対する選択的ニューロン応答はeye contactのある「視線」条件下で有意に増強した。この結果は上側頭溝前部領域ニューロンにおける「顔」と「視線」の向きの相互作用を具体的に示している。(この結果は本年度北米神経科学会議で発表を予定している。)
2.「顔」と「声」に基づく個体同定を要求する遅延見本合せ課題(I-DMS-FV課題)における行動解析:
先行研究のI-DMS課題パラダイムを,視覚刺激(「顔」と「視線」)と聴覚刺激(「声」)の両方を使用するように改変を加えた,新たな認知課題,I-DMS-FV課題をサルに訓練した。この認知課題では,サルは「顔」や「声」に基づいた既知の人物の同定が要求される。サルはこのような認知課題を十分獲得可能であり,現在,行動解析を行っている。

Report

(1 results)
  • 2000 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Eifuku S.De Souza W.C.Nishijo H.Tamura R.and Ono T.: "Multi-dimensional scaling of face stimuli based on neuronal activities of monkey ventral and dorsal inferior temporal areas during face indentification."Society for Neuroscience Abstracts. 26. 952 (2000)

    • Related Report
      2000 Annual Research Report

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2018-03-28  

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