ヒト神経幹細胞のクローン解析によるニューロン分化機構の解明
Project/Area Number |
12210087
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 政代 京都大学, 医学研究科, 助手 (80252443)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 淳 京都大学, 医学研究科, 助手 (10270779)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Keywords | ヒト / 塩基性線維芽細胞成長因子 / 上皮細胞成長因子 / 脳 / 網膜 / 虹彩色素上皮 / 神経幹細胞 / 培養 |
Research Abstract |
ヒト胎児脳および網膜からの神経幹細胞の分離培養 11週齢のヒト胎児から大脳と眼球を摘出し、眼球からは網膜のみを剥離する。大脳および網膜を機械的および酵素にて細胞に分散したのち、DMEM/F12に塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)と上皮細胞増殖因子(EGF)を添加した無血清培地にて培養したところ、徐々に増殖、増大する細胞塊が得られた。この細胞塊を形成する細胞の多くはネスチン陽性の未分化な神経系細胞であり、神経幹細胞を含むと考えられているneural sphereと同様の細胞集団と思われた。さらに、この細胞塊をラミニンコートした培養皿でbFGFとEGFを除去して培養すると細胞は培養皿上に接着し、形態を変化させた。神経突起様の突起を伸ばした細胞の一部は免疫細胞化学的検討にてβチュブリンIII陽性の幼若な神経細胞に分化しており、また、一部はGFAP陽性のグリア細胞に分化していた。これらの結果からヒト胎児脳および網膜から神経幹細胞あるいは神経前駆細胞が得られたと考えられる。 ヒト成体虹彩神経色素上皮細胞の培養 我々は、成体ラット虹彩色素上皮細胞を上記と同様の培養条件で培養することにより、神経とグリアに分化する能力を有するネスチン陽性の神経前駆細胞が得られることを確認している。 同様にして、緑内障手術の際に得られるヒト成体の虹彩色素上皮を培養することにより、増殖する細胞を得ている。現在この細胞の多分化能を検討中である。 以上の実験はいずれも京都大学医の倫理委員会の承認を受けて実施したものである。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)